東北大病院は5月、エボラ出血熱やペストなど極めて危険な感染症にかかった患者を受け入れる「第1種感染症病床」2床を県内で初めて設置する。宮城は47都道府県で唯一「第1種感染症指定医療機関」が未整備だったが、東北大病院が近く県の指定を受ける見込み。
同病床は5月1日にオープンする先進医療棟1階にあり、患者専用の搬送口を設けた。約30平方メートルの個室二つは、気密性を高め、空気感染防止のため気圧を低くする。高圧蒸気滅菌装置も付く。
総合感染症科をはじめとする医師15人と看護師23人らによる専門チームが対応する。16日にあった報道機関向け内覧会で、八重樫伸生病院長は「国際的に人の交流が激しく、県内でもいつ発生するか分からない。県全体の悲願だった専門病床がようやく完成した」と話した。
先進医療棟は地上5階、地下1階。延べ床面積は約1万6000平方メートル。総整備費は約165億円。高度救命救急センター、集中治療部、材料部、手術部などを集約した。手術室も増設し、最新の手技支援ロボットを導入した。
河北新報 2018年04月19日
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