滋賀県甲賀市の東大津高1年伊勢戸沙奈さん(15)=写真右=が、
8月に英国で開かれるヒップホップダンス世界大会のデュオの部に2年連続で出場する。
振り付けを教えている小学生チームも11月に中国で開かれるアジア大会に出場を決めた。
「審査員の印象に残る自分たちらしいダンスをしたい」と意気込む。
伊勢戸さんは小学1年の時、学校のクラブでヒップホップダンスを踊る上級生に憧れ、
大津市のダンススタジオに通い始めた。入会2カ月で大人クラスに移るなど当初からセンスが際立ち、
6年生の時に全国大会で2位になった。昨年8月の世界大会に初出場し、3位入賞した。
昨年12月、中学の同級生で、ジャズダンスの経験がある水口東高1年田中うららさん(16)=同左=に
声を掛け、新たにペアを組んだ。今年4月に京都市で開催された全国大会「UDO JAPAN」で
8組中2位になり、世界大会出場を決めた。
週に1回、甲賀市内の施設で2人で練習する。振り付けは伊勢戸さんが考案。
昨年7月、家族で韓国のスタジオを訪れた際、「固定観念に縛られない自己流の振りに驚いた。
練習していてふっと思いついた動きを積極的に取り入れ、自由な振りを心掛けている」と目を輝かせる。
また、伊勢戸さんは小学6年の時から地元の小学生らを教えており、現在、市内外の20人を指導。
そのうち3〜6年の6人で結成したチームもUDO JAPANで技術の高さが認められた。
アジア大会に向けて週1回の特訓を続ける伊勢戸さんは
「よく褒めることで、子どもたちの集中力が途切れないようにしている」。
子どもたちは、伊勢戸さんの手本と同じ動きができるまで、鏡の前で何度も動作を繰り返していた。
リーダーの貴生川小4年藤川心愛さん(9)は「みんなで動きをきれいにそろえ、優勝を目指したい」と話す。
伊勢戸さんは、将来の夢は医師だが、ダンスでも一流を目指す。
「ヒップホップでは上手でも雰囲気が周囲と同じなら埋もれてしまう。
自分にしかできない表現を極め、結果を残したい」と思いを語る。
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京都新聞
http://news.line.me/issue/oa-kyoto/71fb0bd4834f