2018年6月22日
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180622-OYTET50002/
心臓カテーテル検査を受けた男児(当時2歳)が死亡したのは医療ミスが原因だったとして、男児の両親が「榊原記念病院」(東京)側に約5900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(手嶋あさみ裁判長)は21日、約3240万円を支払うよう病院側に命じる判決を言い渡した。
判決によると、先天性の心疾患があった男児は2006年9月、心臓の状態を調べるカテーテル検査を同病院で受けて容体が急変。脳に酸素が行き渡らなくなる低酸素脳症となり、約3か月後に死亡した。両親は、医師が検査時に麻酔の使用法を誤ったなどとして、同病院を運営する「日本心臓血圧研究振興会」(同)を14年12月に提訴した。
訴訟で同病院側は「麻酔の使用法に問題はなかった」と主張したが、判決は、医師が検査中に麻酔の濃度を下げず、容体を把握するための血圧の観察も十分ではなかったと指摘し、「医師は注意義務を欠いていた」と認定。注意義務違反が死亡につながったと判断した。また判決は、男児の検査の約4か月前にも同じ医師らが類似の医療ミスを起こしたことを挙げ「教訓が生かせなかった」と批判した。
男児の両親は判決後に都内で記者会見し、父親(46)は「病院は判決を 真摯しんし に受け止め、謝罪や反省を表明してほしい」と語った。同病院は「コメントは差し控える」としている。
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20180622-OYTET50002/
心臓カテーテル検査を受けた男児(当時2歳)が死亡したのは医療ミスが原因だったとして、男児の両親が「榊原記念病院」(東京)側に約5900万円の損害賠償を求めた訴訟で、東京地裁(手嶋あさみ裁判長)は21日、約3240万円を支払うよう病院側に命じる判決を言い渡した。
判決によると、先天性の心疾患があった男児は2006年9月、心臓の状態を調べるカテーテル検査を同病院で受けて容体が急変。脳に酸素が行き渡らなくなる低酸素脳症となり、約3か月後に死亡した。両親は、医師が検査時に麻酔の使用法を誤ったなどとして、同病院を運営する「日本心臓血圧研究振興会」(同)を14年12月に提訴した。
訴訟で同病院側は「麻酔の使用法に問題はなかった」と主張したが、判決は、医師が検査中に麻酔の濃度を下げず、容体を把握するための血圧の観察も十分ではなかったと指摘し、「医師は注意義務を欠いていた」と認定。注意義務違反が死亡につながったと判断した。また判決は、男児の検査の約4か月前にも同じ医師らが類似の医療ミスを起こしたことを挙げ「教訓が生かせなかった」と批判した。
男児の両親は判決後に都内で記者会見し、父親(46)は「病院は判決を 真摯しんし に受け止め、謝罪や反省を表明してほしい」と語った。同病院は「コメントは差し控える」としている。