北海道の屈斜路湖周辺で約12万年前に起きた噴火は従来考えられていたよりもはるかに規模が大きく、噴出物の総量は1000立方キロ・メートルを超える可能性があるとする解析結果を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)の宝田晋治・上級主任研究員(火山地質学)らのチームがまとめた。日本火山学会秋季大会で、28日発表する。
屈斜路湖は巨大な噴火で地面が陥没して生じたカルデラで、半径50キロ・メートルほどの範囲には、火砕流による堆積(たいせき)物が広がっている。
グループは、様々な場所で堆積物の厚さを詳しく調べ、火砕流の流れやすさを推定。それに基づいて火砕流がどこまで達したかを計算する新たな手法を用い、火砕流をつくる火山灰や軽石などの総量を見積もった。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20180927-00050120-yom-sci
9/27(木) 21:41配信