地球の歴史の一時代を代表する地層としての登録を目指している千葉県市原市の約77万年前の地層が、国の天然記念物に指定されたことを受けて、市原市は、現地の保存や観光資源としての活用に向けた施策を加速させることにしています。
千葉県市原市にある約77万年前の地層は、日本の研究グループが地球の歴史の一時代を代表する地層としての登録を目指していて、国際学会で認められれば、この時代を「千葉時代」を意味する「チバニアン」と名付けたい考えです。
地層は、「学術上極めて価値が高い」として、今月、国の天然記念物に指定されました。
これを受けて、市原市は、地層の保護や研究、それに観光資源としての活用に向けた施策を加速させることにしています。
具体的には、一帯の土地の公有化を目指し、買収の手続きをさらに本格化させるとともに、来年度中に保存活用計画を策定するとしています。
また、遊歩道や案内施設の設置をはじめとした見学環境の整備のほか、現地を案内できるガイドの育成も行うということで、市では「多くの人に魅力を知ってもらう取り組みを進めたい」と話しています。
2018年10月22日 7時00分
NHK NEWS WEB
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