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水俣病被害者を支援 日吉フミコさん死去 103歳
2018年11月7日 19時49分
50年前に熊本県水俣市で、市民が初めて作った水俣病被害者の支援団体「水俣病市民会議」の会長を発足当初から務めてきた日吉フミコさんが7日午後、老衰のため亡くなりました。103歳でした。
日吉フミコさんは、大正4年に当時の熊本県北合志村、現在の菊池市で生まれ、小学校の教諭をへて、昭和38年から水俣市議会議員を4期務めました。
昭和43年、日吉さんは水俣市で初めて誕生した被害者支援団体「水俣病市民会議」を作家の石牟礼道子さんらとともに立ち上げ、発足当初からこれまで会長を務めてきました。
発足の年の昭和43年、日吉さんは当時の厚生大臣に被害救済を直接訴え、水俣病の公害認定に影響を与えたほか、昭和48年にはチッソが患者に慰謝料などを支払うもとになった、補償協定の立会人を務めました。
「水俣病市民会議」によりますと、日吉さんはおととしまで水俣病被害者の支援施設を訪ね、被害者や家族に寄り添う活動を続けていましたが、その後、水俣市内の介護施設に入所し、7日午後、老衰のため亡くなったということです。