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「子宮移植」臨床研究の指針を策定へ
2018年11月7日 17時47分医療
生まれつき子宮がない女性などに親族などから提供された子宮を移植して出産を目指す「子宮移植」について、日本産科婦人科学会などの学会は、臨床研究の指針の策定を始めることになりました。国内で移植の検討を行うグループが臨床研究の計画案を学会に提出したことなどを受けて始めるもので、技術的な課題や倫理的な問題について議論が本格化することになります。
「子宮移植」は、生まれつき子宮がない女性などに親族などから提供された子宮を移植し、あらかじめ準備していたパートナーとの受精卵を着床させて出産することを目指すもので、スウェーデンなどの一部の国で行われ、世界で10人余りが生まれたと報告されています。
国内では、慶応大学病院のグループと名古屋第二赤十字病院などの2つのグループが、それぞれ臨床研究の実施を検討していて、このうち慶応大学病院のグループは7日、日本産科婦人科学会と日本移植学会に臨床研究の計画案を提出したことがわかりました。
計画案では、子宮が生まれつきないロキタンスキー症候群の女性を対象として、5例程度を実施するとしています。
ロキタンスキー症候群は女性の4500人に1人ほどの割合でいるとされていて、提出を受けた学会は、子宮移植を受ける患者や提供者の条件、それに実施する施設や医師の要件などを指針としてまとめる議論を始めることになりました。
子宮移植をめぐっては、出産のために健康な女性から子宮を取り出すことが許されるのかといった倫理的な問題に加え、これまでに世界で行われた移植では、出産に至らないケースも報告されているほか、移植後に服用する免疫抑制剤の胎児への影響など、技術面や安全面での課題もあり、今後、議論が本格的に行われることになります。
日本産科婦人科学会の倫理委員会の委員長で、徳島大学の苛原稔教授は「子宮移植は病気で子宮がない女性の選択肢の1つとしては考えられると思う。ただし、一般化されていない技術であり、問題点を一つ一つ解決しながら取り組むべきものだ。学会として指針を作り、研究を支援していきたい」と話しています。
(リンク先に続きあり)
「子宮移植」臨床研究の指針を策定へ
2018年11月7日 17時47分医療
生まれつき子宮がない女性などに親族などから提供された子宮を移植して出産を目指す「子宮移植」について、日本産科婦人科学会などの学会は、臨床研究の指針の策定を始めることになりました。国内で移植の検討を行うグループが臨床研究の計画案を学会に提出したことなどを受けて始めるもので、技術的な課題や倫理的な問題について議論が本格化することになります。
「子宮移植」は、生まれつき子宮がない女性などに親族などから提供された子宮を移植し、あらかじめ準備していたパートナーとの受精卵を着床させて出産することを目指すもので、スウェーデンなどの一部の国で行われ、世界で10人余りが生まれたと報告されています。
国内では、慶応大学病院のグループと名古屋第二赤十字病院などの2つのグループが、それぞれ臨床研究の実施を検討していて、このうち慶応大学病院のグループは7日、日本産科婦人科学会と日本移植学会に臨床研究の計画案を提出したことがわかりました。
計画案では、子宮が生まれつきないロキタンスキー症候群の女性を対象として、5例程度を実施するとしています。
ロキタンスキー症候群は女性の4500人に1人ほどの割合でいるとされていて、提出を受けた学会は、子宮移植を受ける患者や提供者の条件、それに実施する施設や医師の要件などを指針としてまとめる議論を始めることになりました。
子宮移植をめぐっては、出産のために健康な女性から子宮を取り出すことが許されるのかといった倫理的な問題に加え、これまでに世界で行われた移植では、出産に至らないケースも報告されているほか、移植後に服用する免疫抑制剤の胎児への影響など、技術面や安全面での課題もあり、今後、議論が本格的に行われることになります。
日本産科婦人科学会の倫理委員会の委員長で、徳島大学の苛原稔教授は「子宮移植は病気で子宮がない女性の選択肢の1つとしては考えられると思う。ただし、一般化されていない技術であり、問題点を一つ一つ解決しながら取り組むべきものだ。学会として指針を作り、研究を支援していきたい」と話しています。
(リンク先に続きあり)