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2018年11月9日 / 04:15 / 7時間前更新
アングル:米大統領選に向け早くも始動、候補者は誰か
John Whitesides
[7日 ロイター] - 米中間選挙で下院の多数派を奪回した野党・民主党は、2020年の次期大統領選に向けて動き始めた。ただ、現時点では際立って目立つ候補は見当たらず、20人以上の候補者名が浮上したり可能性を探り始めたりしている。
民主党、共和党で候補者となりそうな人物は以下の通り。
<民主党>
●バイデン前副大統領
下馬評では最も人気が高い候補。オバマ前大統領に8年間仕えた経験から、出馬すれば優秀なスタッフや寄付者を確保して、幅広い支持層を取り込むとみられる。ただ、75歳と高齢のため、若手の候補者を求める党の方針にはそぐわず、オバマ氏との強固な関係は共和党からの攻撃対象となるリスクがある。
●サンダース上院議員
バーモント州選出の上院議員で77歳。2016年の大統領予備選でヒラリー・クリントン元国務長官と候補指名を争い、当時から根強い支持者が多い。国民皆健康保険や所得格差の是正、公立大学無料化などを訴え、サンダース氏の主張で党の方針に採用された措置も多い。ただ、2年前に民主党主流派と対立して予備選を戦った禍根から、候補者となるには反対の声が強まる可能性もある。
●ウォーレン上院議員
マサチューセッツ州選出の上院議員で、急進派、69歳。米大手金融機関に厳しい姿勢で臨み、消費者金融保護局(CFPB)の設立で重要な役割を担った。ただ、トランプ大統領の中傷に対抗するため、遠い祖先に米先住民(インディアン)がいたことを証明するためDNA鑑定を受けて結果を公表したことに批判の声も強く、党内では政治手腕を疑問視する声も上がっている。
●ハリス上院議員
カリフォルニア州選出の1期目の上院議員で、54歳。トランプ氏が連邦最高裁判事に指名したカバノー氏の性暴力疑惑を厳しく追及した姿勢や、政治資金団体からの献金を受け取らないと宣言したことは、活動家から称賛された。ただ、国政ではまだ新顔のため、共和党による攻撃を避けながら知名度を向上させるのが課題だ。
以下名前のみ(詳細はリンク先)
●ブッカー上院議員
●オルーク下院議員
●ジルブランド上院議員
●ブルームバーグ前ニューヨーク市長
●クオモ・ニューヨーク州知事
●ホルダー元司法長官
●クロブシャー上院議員
●マコーリフ前バージニア州知事
●ブロック・モンタナ州知事
<共和党>
●トランプ大統領
72歳。すでに「米国を偉大に保つ」とのスローガンを掲げ、1億0600万ドルもの選挙資金も集めたとされる。
●ケーシック・オハイオ州知事
トランプ氏に批判的な66歳で、16年の大統領予備選で敗退した。次回の大統領予備選出馬の可能性については、明確には否定していない。トランプ陣営からの反発を念頭に、ケーシック氏の支持者は同氏を独自候補として擁立することも検討している。
●フレーク上院議員
アリゾナ州選出の1期目上院議員で55歳。トランプ氏批判を展開したあと、再選を目指さないと表明した。トランプ氏の熱烈な支持者が多い共和党予備選に出馬しても、苦戦すると予想される。