・22日より後にCEOらと会談することを大統領は計画と関係者
・より幅広い米欧通商合意に向けEUに圧力を加える道が開ける可能性
欧州連合(EU)と米国の当局者が新たな通商協定の交渉を目指す中、トランプ米政権はドイツの自動車メーカー3社の最高経営責任者(CEO)をホワイトハウスに招いた。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
トランプ大統領は感謝祭の祝日である22日より後に、BMWとダイムラー、フォルクスワーゲン(VW)のCEOと会談することを暫定的に計画していると、これら関係者の1人が匿名を条件に語った。関係者らによると、CEOらはトランプ政権当局者との会合前にドイツ政府と話し合う予定。
ホワイトハウスの広報スタッフにコメントを求めたが、これまでに返答はなかった。
トランプ大統領にとっては、独自動車メーカーの経営トップとの協議によって、より幅広い通商合意に向けEUに圧力を加える道が開ける可能性がある。米国とEUの協議は、米国が自動車関税の脅しをかける一方で、EUはアップルやアマゾン・ドット・コムなどハイテク大手にも影響が及ぶ可能性があるデジタルサービス税をちらつかせる中で最近行き詰まった。
ダイムラーの広報担当は米政府との話し合いを同社は評価するが、会合は確認されていないと述べた。BFWの広報担当、ケン・スパークス氏は公式な招待を受けたことを同社は確認できず、そのような会合出席のための出張計画はないと語った。VWはコメントを控えた。
2018年11月21日 11:28 JST
Bloomberg
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-11-21/PIISLC6JIJV301