11/22(木) 11:06配信
デーリー東北新聞社
青森県八戸市にある八戸市立市民病院は21日、交通事故で入院した県内在住の70代男性が死亡した事案について、診察過程で一定の過失があったとして医療事故の賠償金2200万円を遺族に支払う方向で示談が成立したことを明らかにした。同日の市議会民生協議会で報告した。
同病院によると、男性は2016年11月4日に自損事故を起こし、同日午後3時ごろに救急車で搬送された。コンピューター断層撮影(CT)検査などで画像診断をしたものの、意識があり目立った外傷も見られなかったことから、経過観察のため同病院の救命救急センターに入院。2日後の同6日昼ごろに容体が急変して緊急手術を受けたが、出血性ショックで同日午後6時ごろに病院内で死亡した。
当初、同病院は医療事故はなかったとの認識だったが、今年3月に遺族の代理人弁護士から搬送後の診断に過失があったとして損害賠償請求書が届いた。院内調査を開始し、6〜7月に行った第三者による調査で事故に起因する高エネルギー外傷による腹部の出血リスクを予測し、止血など適切な処置を行うことで救命率が上がった可能性はある―との判断が出された。
このため、病院側は画像診断などの過程で一定の過失があったことを認め、遺族側に慰謝料などを含む賠償金を支払うことで9月に示談が成立した。
当時は休日が重なり勤務医が少なかったことから、同病院は今後、より多くの医師の判断を反映できるよう医師の勤務シフトを見直し、平日と休日の平準化を図るという。
今明秀院長は「ご遺族や関係者に心よりおわび申し上げる。今回の件を教訓に気を引き締め、今後、さらに安全で良質な医療を提供し、市民の皆さまの信頼回復に努めたい」とのコメントを出した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00010002-dtohoku-l02
デーリー東北新聞社
青森県八戸市にある八戸市立市民病院は21日、交通事故で入院した県内在住の70代男性が死亡した事案について、診察過程で一定の過失があったとして医療事故の賠償金2200万円を遺族に支払う方向で示談が成立したことを明らかにした。同日の市議会民生協議会で報告した。
同病院によると、男性は2016年11月4日に自損事故を起こし、同日午後3時ごろに救急車で搬送された。コンピューター断層撮影(CT)検査などで画像診断をしたものの、意識があり目立った外傷も見られなかったことから、経過観察のため同病院の救命救急センターに入院。2日後の同6日昼ごろに容体が急変して緊急手術を受けたが、出血性ショックで同日午後6時ごろに病院内で死亡した。
当初、同病院は医療事故はなかったとの認識だったが、今年3月に遺族の代理人弁護士から搬送後の診断に過失があったとして損害賠償請求書が届いた。院内調査を開始し、6〜7月に行った第三者による調査で事故に起因する高エネルギー外傷による腹部の出血リスクを予測し、止血など適切な処置を行うことで救命率が上がった可能性はある―との判断が出された。
このため、病院側は画像診断などの過程で一定の過失があったことを認め、遺族側に慰謝料などを含む賠償金を支払うことで9月に示談が成立した。
当時は休日が重なり勤務医が少なかったことから、同病院は今後、より多くの医師の判断を反映できるよう医師の勤務シフトを見直し、平日と休日の平準化を図るという。
今明秀院長は「ご遺族や関係者に心よりおわび申し上げる。今回の件を教訓に気を引き締め、今後、さらに安全で良質な医療を提供し、市民の皆さまの信頼回復に努めたい」とのコメントを出した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181122-00010002-dtohoku-l02