12/11(火) 11:16配信
デーリー東北新聞社
6月に青森市の旭町通り沿いで高齢女性2人が相次いで殺害された事件で、同市旭町の菊地のり子さん(67)が死亡した状態で見つかってから、12日で半年を迎える。事件の1週間後には、約100メートル離れた同市北金沢の店舗兼住宅で小山和子さん(79)も殺害された状態で発見。青森署の捜査本部が捜査を継続している。10日現在、犯人逮捕には至っていないが、ある捜査関係者は殺害が同一人物による可能性も高いとみて捜査を進めていることを明らかにした。
事件は、菊地さんが6月12日に自宅で絞殺、小山さんは同19日に他殺体で見つかった。二つの事件に共通するのが、▽1人暮らし▽居住エリア▽高齢女性▽首を絞められる―の4点。また、現場の状況などから、夜から明け方に殺害された可能性がある。
捜査関係者によると、1人暮らしだったために、亡くなった2人の関係性は判然としない部分があるという。ただ、同一犯との見方が出ている現状には、事件をつなぐ「何か」があったことも伺わせる。
事件現場の住宅は規制線が張られたまま、雪が積もった。半年が経過しようとする中で、近隣住民らは不安と同時に、捜査の膠着(こうちゃく)を感じている。現場近くに住む70代の女性宅には11月下旬に、捜査員が訪ねてきた。これまでと同様に変わったことはないか―と聞かれたが、「『最近は何もない』と答えるしかなかった」という。また、「近所で事件の話をすることも減ったね」と語った。
菊地さんと同じ町内会に住む70代の女性は「早く捕まってほしい。亡くなった方が気の毒だと思う」と早期の真相解明を願った。
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