政府は、今後10年間の防衛の在り方を示す「防衛計画の大綱」を閣議決定しました。キーワードは「多次元統合防衛力」です。
防衛大綱では冒頭、「陸・海・空という従来の区分から完全に脱却し、すべての領域を横断的に連携させる必要がある」とうたっています。
国家間の争いがSNSを使った世論操作やサイバー攻撃など、これまでと違った時代に入っているため、
宇宙やサイバー空間などの防衛力と陸海空の防衛力を常に組み合わせて使う「多次元統合防衛力」が必要だとしています。
具体的には、宇宙領域専門部隊を創設、また、サイバー部隊を強化して相手の情報通信を妨害する能力を持つことなどが主な課題として挙げられています。
また、装備面では護衛艦「いずも」を改修して垂直着陸できるステルス戦闘機「F35B」を搭載する「空母化」も盛り込まれました。中国による軍事拡大の懸念を前に、自衛隊はこれまで控えてきた能力を持つことになります。
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