三菱航空機(愛知県豊山町)の水谷久和社長は19日に同町で記者会見し、開発中の座席数90席級の国産旅客機「MRJ90」後に投入する70席級の「MRJ70」の機体開発を本格化する考えを示した。納入時期などの具体化を進める。90席級は型式証明(TC)の取得に向けた国の飛行試験が近く始まる予定で「2019年はMRJの歴史のなかで非常に重要な年になる」との認識を示した。
水谷社長は70席級は「これまでの技術を織り込み、短期間で(投入時期などの)方向性を決めたい」と話した。90席級は20年半ばの初号機納入を目指すが、70席級も早く投入できるよう設計開発を進める。飛行試験の場所は90席級と同じ米モーゼスレイクで実施する意向を示した。
MRJは国内外の航空会社などから407機(基本合意含む)を受注しているが、今後については「声は小さくなるが、みえているような商談はない」と話した。7月に英国の航空ショーで初めてデモ飛行し、静音性やデザイン性で評価を受けた一方、「これだけ納期が遅れて心配をかけた。積極的な営業はしていない」と開発や試験を優先してきたとした。
MRJの商用運航には、国土交通省が審査するTCの取得が必要。このための飛行試験は年明けにも始まる見通しで、順調に進むかどうかが今後の焦点となる。納入延期の理由となった配線などの設計変更を反映した機体も近く完成する見込みで、「想像を絶する開発フェーズにさかのぼることはない」と強調した。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39148690Z11C18A2L91000/
水谷社長は70席級は「これまでの技術を織り込み、短期間で(投入時期などの)方向性を決めたい」と話した。90席級は20年半ばの初号機納入を目指すが、70席級も早く投入できるよう設計開発を進める。飛行試験の場所は90席級と同じ米モーゼスレイクで実施する意向を示した。
MRJは国内外の航空会社などから407機(基本合意含む)を受注しているが、今後については「声は小さくなるが、みえているような商談はない」と話した。7月に英国の航空ショーで初めてデモ飛行し、静音性やデザイン性で評価を受けた一方、「これだけ納期が遅れて心配をかけた。積極的な営業はしていない」と開発や試験を優先してきたとした。
MRJの商用運航には、国土交通省が審査するTCの取得が必要。このための飛行試験は年明けにも始まる見通しで、順調に進むかどうかが今後の焦点となる。納入延期の理由となった配線などの設計変更を反映した機体も近く完成する見込みで、「想像を絶する開発フェーズにさかのぼることはない」と強調した。
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