商業ベースで国内初 入善沖で洋上風力発電
(2018年12月19日 18時24分)
http://www.tulip-tv.co.jp/news/detail/index.html?TID_DT03=20181219182724
富山湾を使った海の上での発電事業が始まります。
運営する企業が、19日、入善町で『洋上風力発電』のプロジェクトを発表しました。
民間企業による商業ベースのプロジェクトは国内で初めてです。
「入善町の沿岸部です。入善町には既に町営の風力発電施設がありますが、今回のプロジェクトは日本ではまだ珍しい海の上での風力発電で、沖合い800mのあたりに風車が建設されます」(記者)
入善町沖合いでの洋上風力発電プロジェクト。
この事業に取り組むのは、秋田県を中心に日本海側で再生可能エネルギーの発電事業を手がける「ウェンティ・ジャパン」と、「三井造船」から社名変更した「三井E&S(イーアンドエス)」グループの「三井E&Sエンジニアリング」です。
「(このプロジェクトは)地元との協調で進められているのが最大の特徴」(ウェンティジャパン佐藤裕之社長)
「造船会社として様々な海洋、風力事業に携わってきた経験と叡智をここで活かせるよう頑張る」(三井E&Sエンジニアリング得丸茂取締役執行役員)
『洋上風力発電』とは、風車を海底に固定したり海上に浮かせたりして発電し、海底ケーブルで地上に送るものです。
平坦な海上は風力発電に向いていてヨーロッパでは成長産業として注目されています。
日本国内では政府が中心となって実証実験を兼ねて取り組んでいますが、民間企業による商業ベースでの事業化は入善沖でのプロジェクトが国内初となります。
「特別目的会社を入善町に設立する予定です」「ここで発電したものは北陸電力に売電して再生可能エネルギー固定価格買取制度における値段で収入を得る」(佐藤裕之社長)
このプロジェクトでは、入善町東側の沿岸部からおよそ800メートルの沖合いに風車4基を建設。
風車は海底に固定され高さは最大121メートル、羽根の直径は86メートルで4基の総発電量は7500キロワットでおよそ4000世帯分をまかなえるということです。
総事業費は50億円で海上での工事は2020年4月から始まり、2021年1月の運転開始を目指します。
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