12/25(火) 10:57配信
デーリー東北新聞社
警察庁と日本自動車連盟(JAF)が今年10月に全国884カ所で行ったシートベルトの着用状況調査の結果、青森県は一般道路で運転席と助手席の着用率が100%に近かった一方、後部座席の着用率は31・2%で、全国平均の38・0%を下回ったことが分かった。全国順位はワースト10、東北6県で最下位。2008年に後部座席のシートベルト着用が義務化されて10年が経過したが、県内では着用の徹底がなされていない現状が浮かび上がった。
調査は毎年行われており、今年は10月1〜10日に全国の一般道路780カ所、高速道路104カ所で実施。着用率の全国平均は一般道路で運転席が98・8%、助手席が95・9%、後部座席が38・0%。高速道路で運転席が99・6%、助手席が98・5%、後部座席が74・2%だった。
八戸市や十和田市、むつ市など18地点で調査が行われた青森県は、一般道路で運転席99・6%、助手席96・1%だったのに対し、後部座席は31・2%と大きくダウン。高速道路では運転席、助手席とも100%だった一方、後部座席は83・6%にとどまった。
警察庁などによると、シートベルト非着用時の死亡率は17年度、着用時より約15・3倍高かった。後部座席で非着用で事故にあった場合、▽車内で天井やドアにぶつかって全身を強打する▽車外に放り出され、地面に衝突したり後続車両にひかれる▽前席へ投げ出され、同乗者へ激突してけがをさせる―といった危険が指摘されている。
後部座席で非着用の理由について、JAFが過去に行った全国ドライバーへのアンケートで「使いにくい」「窮屈」「装着が面倒」といった声が挙がっている。また現在、一般道路で後部座席で非着用だったとしても罰則がないことも要因の一つだという。
こうした現状から、国土交通省は2020年9月以降、新型の乗用車に対し、運転席や助手席だけでなく、後部座席を含めた全座席にシートベルト着用の警報装置を付ける方針を示している。
県警交通企画課の担当者は「運転席、助手席も全国平均を上回っているが、まだ100%ではない」と安全意識向上の重要性を強調。「シートベルトを着用することで、けがや被害を軽減できる。どの座席でもしっかりと着用してほしい」と呼び掛けている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181225-00010000-dtohoku-l02
デーリー東北新聞社
警察庁と日本自動車連盟(JAF)が今年10月に全国884カ所で行ったシートベルトの着用状況調査の結果、青森県は一般道路で運転席と助手席の着用率が100%に近かった一方、後部座席の着用率は31・2%で、全国平均の38・0%を下回ったことが分かった。全国順位はワースト10、東北6県で最下位。2008年に後部座席のシートベルト着用が義務化されて10年が経過したが、県内では着用の徹底がなされていない現状が浮かび上がった。
調査は毎年行われており、今年は10月1〜10日に全国の一般道路780カ所、高速道路104カ所で実施。着用率の全国平均は一般道路で運転席が98・8%、助手席が95・9%、後部座席が38・0%。高速道路で運転席が99・6%、助手席が98・5%、後部座席が74・2%だった。
八戸市や十和田市、むつ市など18地点で調査が行われた青森県は、一般道路で運転席99・6%、助手席96・1%だったのに対し、後部座席は31・2%と大きくダウン。高速道路では運転席、助手席とも100%だった一方、後部座席は83・6%にとどまった。
警察庁などによると、シートベルト非着用時の死亡率は17年度、着用時より約15・3倍高かった。後部座席で非着用で事故にあった場合、▽車内で天井やドアにぶつかって全身を強打する▽車外に放り出され、地面に衝突したり後続車両にひかれる▽前席へ投げ出され、同乗者へ激突してけがをさせる―といった危険が指摘されている。
後部座席で非着用の理由について、JAFが過去に行った全国ドライバーへのアンケートで「使いにくい」「窮屈」「装着が面倒」といった声が挙がっている。また現在、一般道路で後部座席で非着用だったとしても罰則がないことも要因の一つだという。
こうした現状から、国土交通省は2020年9月以降、新型の乗用車に対し、運転席や助手席だけでなく、後部座席を含めた全座席にシートベルト着用の警報装置を付ける方針を示している。
県警交通企画課の担当者は「運転席、助手席も全国平均を上回っているが、まだ100%ではない」と安全意識向上の重要性を強調。「シートベルトを着用することで、けがや被害を軽減できる。どの座席でもしっかりと着用してほしい」と呼び掛けている。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181225-00010000-dtohoku-l02