屋久島登山協力金を着服 告訴へ
*ソース元にニュース画像あり*
http://www3.nhk.or.jp/lnews/kagoshima/20190225/5050005753.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を
世界自然遺産に登録されている鹿児島県の屋久島で登山者などから集めている協力金
およそ2900万円を管理団体の職員が着服していたことがわかりました。
管理団体は、この職員を懲戒免職にしましたが、今後、横領の疑いで警察に告訴する方針です。
世界自然遺産の屋久島は豊かな自然環境や縄文杉などを目当てに多くの登山者が訪れます。
屋久島町などでつくる「屋久島山岳部保全利用協議会」は、屋久島の環境保全などに役立てることを目的に
登山者などから、協力金として任意で1000円または2000円を納入してもらっています。
協議会は25日夕方、屋久島町役場で会見を開いて着服の概要を説明しました。
それによりますと、協議会が今月15日に監査関連の調査を始めたところ、
会計責任者の40代の男性職員が着服の事実を申し出たということです。
着服した金額は今年度に集まった協力金のうち、およそ2900万円に上っています。
また、金額は不明ですが、登山バスのチケットの売上金などの着服も認めているということです。
手口は、金庫から直接現金を抜き取ったり、協議会の口座から屋久島町の口座に金を移す手続きを行う際に
みずからの口座に振り込んだりしていました。
協議会の調査に対し、この職員は
「平成27年ごろから着服し、競馬などのギャンブルで使った」
などと話しているということです。
着服金は返還されておらず、協議会はこの職員を今月18日付けで懲戒免職にしています。
また、横領の疑いで今後、警察に告訴する方針です。
この職員は会計事務の一部を1人で行っていたということで、協議会はキャッシュレス化を進めて
現金を取り扱う機会を減らすほか、現金の取り扱い時には複数の職員で
確認するなどの対策を強化することにしています。
一方、屋久島町によりますと、この協力金は山のトイレの排せつ物の処理などに使われていますが、
これまで積み立てられて基金から費用が賄われていて、現時点で登山者などへの影響は出ていないということです。
「屋久島山岳部保全利用協議会」の会長を務めている屋久島町の荒木耕治町長は
「善意で集めている協力金でこのようなことが起きて、深くおわび申し上げる。
今後、協力金は減少するかもしれないが、皆さんに説明を尽くしていきたい」
と話しています。
02/25 17:43