国に賠償命令、6件目=福島原発事故避難者訴訟−松山地裁
東京電力福島第1原発事故で愛媛県に避難した10世帯25人が国と東電に計約1億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、松山地裁であった。久保井恵子裁判長は「津波は予見可能だった」と述べ、国と東電に対し、23人に計約2700万円の支払いを命じた。
国と東電を相手取った集団訴訟の8件目の判決で、国の賠償責任を認めたのは6件目。
久保井裁判長は、政府機関が2002年に公表した津波地震の発生確率を推定する「長期評価」に基づき、津波は予見可能だったと指摘。事故の回避に向け、「水密化対策を講じる必要があり、それは十分に可能だった」と判断した。
その上で、東電に対する規制権限の行使を怠ったと国の責任を認め、「避難で人格的利益そのものに対する深刻な侵害が生じた」と言及。自主避難した住民についても慰謝料を認めた。
国と東電は、津波は予見できなかったなどと訴えていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019032600987
2019年03月26日17時09分、時事ドットコムニュース、JIJI.COM、時事通信社
東京電力福島第1原発事故で愛媛県に避難した10世帯25人が国と東電に計約1億3700万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が26日、松山地裁であった。久保井恵子裁判長は「津波は予見可能だった」と述べ、国と東電に対し、23人に計約2700万円の支払いを命じた。
国と東電を相手取った集団訴訟の8件目の判決で、国の賠償責任を認めたのは6件目。
久保井裁判長は、政府機関が2002年に公表した津波地震の発生確率を推定する「長期評価」に基づき、津波は予見可能だったと指摘。事故の回避に向け、「水密化対策を講じる必要があり、それは十分に可能だった」と判断した。
その上で、東電に対する規制権限の行使を怠ったと国の責任を認め、「避難で人格的利益そのものに対する深刻な侵害が生じた」と言及。自主避難した住民についても慰謝料を認めた。
国と東電は、津波は予見できなかったなどと訴えていた。
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019032600987
2019年03月26日17時09分、時事ドットコムニュース、JIJI.COM、時事通信社