https://r.nikkei.com/article/DGXMZO43150130Q9A330C1FF8000?n_cid=SNSTW001
豪、テロ画像削除を義務付け SNS運営企業に
2019年3月30日 17:32
【シドニー=松本史】オーストラリアのモリソン首相は30日、交流サイト(SNS)運営企業に対し、テロなど暴力的な犯罪行為の動画を迅速に削除することを義務付ける法案を発表した。4月上旬に議会に提出する。ニュージーランド(NZ)のクライストチャーチで起きた銃乱射事件で、犯行動画がSNS上で拡散したことに対応する。
法案はSNSに投稿されたテロや殺人、虐待などの暴力的な動画を迅速に削除すべき対象に指定。政府の「電子安全委員会」がこうした動画についてSNS運営企業に通知を出す。削除を怠った運営企業に対しては年間売上高の10%相当の罰金のほか、幹部に最高3年の禁錮刑を科す。
モリソン氏は「大規模なSNS運営企業は、サービスがテロリストに悪用されないよう、あらゆる措置を取る必要がある」と述べた。
クライストチャーチのモスク(イスラム教礼拝所)2カ所で起きた乱射事件では、豪国籍の容疑者の男がフェイスブックで乱射場面を生中継し、動画が拡散した。