「保守分裂」の争いとなった福井県知事選挙は、自民党などが推薦する元副知事の杉本達治氏が自民党の一部の県議会議員らが支援した現職を破って、初めての当選を確実にしました。
杉本氏は岐阜県出身の56歳。昭和61年に当時の自治省に入り、今回の選挙で争った現職の西川一誠氏のもとで、県の総務部長や副知事を務めました。
今回の福井県知事選挙は過去の選挙で、西川氏を推薦してきた自民党が杉本氏を推薦した一方、自民党の県議会議員の一部が西川氏を支援する「保守分裂」の構図となりました。
選挙戦で杉本氏は自民党の組織的な支援を受けながら、副知事の経験と若さをアピールするとともに多選で閉塞感(へいそくかん)が強まっているとして県政の刷新を訴えました。
そして推薦を受けた自民党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも支持も集め、初めての当選を確実にしました。
■杉本氏「明るく元気で前向きな県に」
杉本氏は「4年後に新幹線が県内に来るのにあわせ基盤を整備して人を受け入れる仕掛けを作っていきたい。福井県をワクワク、ドキドキできて明るく元気で前向きな県に変えていきたい」と話していました。
また、選挙戦が「保守分裂」となったことについて「新人の候補が立って、知事を選択することができたのは、県民の皆さんにとってプラスだったと思う。県内の人たちの議論は分かれたかもしれないが、心が分かれたとは思っていない。私が汗をかいて融和に努めていきたい」と話していました。
■杉本氏支援の自民 稲田元防衛相「新しい福井をともに創造」
杉本氏を支援した自民党の稲田元防衛大臣は「新しい令和の時代が始まるのを前に、爽やかな新知事が誕生した。『福井新時代』に向けて新知事とともに福井県のよさを守りながら、新しい福井をともに創造していきい」と述べました。
■西川氏「誠に申し訳ない」
西川氏は支援者を前にあいさつし、「結果を出すことができず、候補者として誠に申し訳なく、おわびを申し上げます」と述べました。
そのうえで、「有権者の方に私自身の実績を十分ご理解いただけなかったり、訴えが足らなかったりしたことが原因だと思います」と選挙戦を振り返りました。
2019年4月7日 21時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190407/k10011876251000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009
杉本氏は岐阜県出身の56歳。昭和61年に当時の自治省に入り、今回の選挙で争った現職の西川一誠氏のもとで、県の総務部長や副知事を務めました。
今回の福井県知事選挙は過去の選挙で、西川氏を推薦してきた自民党が杉本氏を推薦した一方、自民党の県議会議員の一部が西川氏を支援する「保守分裂」の構図となりました。
選挙戦で杉本氏は自民党の組織的な支援を受けながら、副知事の経験と若さをアピールするとともに多選で閉塞感(へいそくかん)が強まっているとして県政の刷新を訴えました。
そして推薦を受けた自民党の支持層を固めたほか、支持政党を持たない無党派層からも支持も集め、初めての当選を確実にしました。
■杉本氏「明るく元気で前向きな県に」
杉本氏は「4年後に新幹線が県内に来るのにあわせ基盤を整備して人を受け入れる仕掛けを作っていきたい。福井県をワクワク、ドキドキできて明るく元気で前向きな県に変えていきたい」と話していました。
また、選挙戦が「保守分裂」となったことについて「新人の候補が立って、知事を選択することができたのは、県民の皆さんにとってプラスだったと思う。県内の人たちの議論は分かれたかもしれないが、心が分かれたとは思っていない。私が汗をかいて融和に努めていきたい」と話していました。
■杉本氏支援の自民 稲田元防衛相「新しい福井をともに創造」
杉本氏を支援した自民党の稲田元防衛大臣は「新しい令和の時代が始まるのを前に、爽やかな新知事が誕生した。『福井新時代』に向けて新知事とともに福井県のよさを守りながら、新しい福井をともに創造していきい」と述べました。
■西川氏「誠に申し訳ない」
西川氏は支援者を前にあいさつし、「結果を出すことができず、候補者として誠に申し訳なく、おわびを申し上げます」と述べました。
そのうえで、「有権者の方に私自身の実績を十分ご理解いただけなかったり、訴えが足らなかったりしたことが原因だと思います」と選挙戦を振り返りました。
2019年4月7日 21時10分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190407/k10011876251000.html?utm_int=news-new_contents_list-items_009