※夜の政治
法律で初めてアイヌ民族を「先住民族」と明記したアイヌ民族に関する新法案は9日、衆院国土交通委員会で審議入りした。10日に質疑を行った後に採決され、与野党の賛成多数で可決される。施行に関し、2007年に国連総会が採択した「先住民族の権利に関する国連宣言」の趣旨を踏まえるように明記した付帯決議も採択する方向。11日に衆院を通過する見通しだ。
石井啓一国交相は国交委での法案の趣旨説明で「アイヌの人々の誇りが尊重される社会を実現するための施策を総合的に推進する必要がある」と強調。その後、谷公一委員長(自民党)が3月27日の道内視察の内容を報告した。
一方、日本維新の会は9日、法案に反対することを決定。胆振管内白老町に20年4月に開設するアイヌ文化復興拠点「民族共生象徴空間(ウポポイ)」の収支見通しが不透明なことなどが理由としている。
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北海道新聞 04/10 05:00
https://www.hokkaido-np.co.jp/article/294918/