※夜の政治
統一地方選後半戦で注目が集まる東京都北区長選(14日告示、21日投開票)。5選を狙う現職の花川与惣太区長(83)と、都議会で小池知事にケンカを売りお騒がせだった音喜多駿元都議(35)による事実上の一騎打ち。
当初は10日夜7時から、東京青年会議所主催の公開討論会が予定されていたが、4日に中止が告知された。青年会議所のホームページによると、〈候補者が公務により参加ができなくなった〉からという。
「公務」ということは、花川区長の都合が悪かったのだろう。しかし、地元では高齢多選批判が渦巻き「敵前逃亡か」との声が区政関係者から上がった。区役所に問い合わせると「10日はもともと公務でいっぱいで、一日中外出の予定が入っていた」(秘書室)というが、夜7時からの公務の内容は明かさなかった。
「花川区長はここ最近、あらゆる行事に顔を出している。事実上の“選挙活動”とみられています」(北区政関係者)
北区議を3期、都議を5期務めた大ベテランの花川氏は選挙巧者だが、焦る事情もあるようだ。
「地元自民の支援組織の士気が上がらないのです。区民から『花川さんはまだ続けるの?』との声が上がっていることは誰もが知っていますからね」(地元関係者)
足並み乱れる自民支持層から音喜多氏に票が流れる可能性もある。花川降ろしのため、擁立回避論が噴出していた共産も一部地域では、党推薦候補ではなく音喜多支援の動きも出ている。
単純比較はできないが、15年区長選は投票率約48%で、花川氏の得票は約8万4000票に対し、16年都議選の北区選挙区も投票率48%で、音喜多氏の得票は約5万6000票だった。
高齢多選批判の風が強まらなければ、目立ちたがり屋の音喜多氏は“出る杭”として打たれかねない。
2019/04/11 14:50 日刊ゲンダイ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/251645
統一地方選後半戦で注目が集まる東京都北区長選(14日告示、21日投開票)。5選を狙う現職の花川与惣太区長(83)と、都議会で小池知事にケンカを売りお騒がせだった音喜多駿元都議(35)による事実上の一騎打ち。
当初は10日夜7時から、東京青年会議所主催の公開討論会が予定されていたが、4日に中止が告知された。青年会議所のホームページによると、〈候補者が公務により参加ができなくなった〉からという。
「公務」ということは、花川区長の都合が悪かったのだろう。しかし、地元では高齢多選批判が渦巻き「敵前逃亡か」との声が区政関係者から上がった。区役所に問い合わせると「10日はもともと公務でいっぱいで、一日中外出の予定が入っていた」(秘書室)というが、夜7時からの公務の内容は明かさなかった。
「花川区長はここ最近、あらゆる行事に顔を出している。事実上の“選挙活動”とみられています」(北区政関係者)
北区議を3期、都議を5期務めた大ベテランの花川氏は選挙巧者だが、焦る事情もあるようだ。
「地元自民の支援組織の士気が上がらないのです。区民から『花川さんはまだ続けるの?』との声が上がっていることは誰もが知っていますからね」(地元関係者)
足並み乱れる自民支持層から音喜多氏に票が流れる可能性もある。花川降ろしのため、擁立回避論が噴出していた共産も一部地域では、党推薦候補ではなく音喜多支援の動きも出ている。
単純比較はできないが、15年区長選は投票率約48%で、花川氏の得票は約8万4000票に対し、16年都議選の北区選挙区も投票率48%で、音喜多氏の得票は約5万6000票だった。
高齢多選批判の風が強まらなければ、目立ちたがり屋の音喜多氏は“出る杭”として打たれかねない。
2019/04/11 14:50 日刊ゲンダイ
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