ふるさと納税制度で返礼品に関する規制を厳格化する総務省に対抗姿勢を示している大阪府泉佐野市では21日、市長選で現職の千代松大耕氏(45)=自民、公明推薦=が、新人の竹崎博一氏(66)=共産推薦=を破って3選を果たした。
市は「100億円還元」と称して返礼品にインターネット通販大手「アマゾン」のギフト券を上乗せするキャンペーンを実施し、2018年度の寄付額は約497億円に達する見込み。千代松氏は選挙戦で「私のやり方が間違っていないということを総務省に訴えたい」とアピールした。投票率は32・78%で過去最低。
同じくギフト券などを返礼品として批判を浴びた静岡県小山町長選は、新人の元県議池谷晴一氏(69)が、自民党推薦の現職込山正秀氏(71)を破り初当選を果たした。投票率は67・14%。
池谷氏は「町民の誇りと品位をおとしめた」などと訴え、支持を広げた。込山氏はふるさと納税による税収増を強調したが、及ばなかった。
小山町は昨年4月から12月末までに一般会計当初予算の2倍に当たる約249億円を集めた。今年1月に受け付けを中断、返礼品を地場産品などに限定して2月に再開した。(共同)
[2019年4月22日0時1分]
日刊スポーツ
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