https://mainichi.jp/articles/20190507/k00/00m/040/151000c
「再犯者率」増加48.7% 高齢者や知的障害者の割合高く
毎日新聞 2019年5月7日 19時04分(最終更新 5月7日 19時04分)
法務省などによると、2003年に37万9602人だった刑法犯検挙者数は、17年には4割以上少ない21万5003人に減った。一方、検挙者数に占める再犯者の割合を示す「再犯者率」はこの間、35.6%から48.7%に増えている。
中でも65歳以上の高齢者の再犯者率は全体よりも高い傾向が続き、17年は51.7%だった。障害者の再犯者率のデータはないが、刑務所入所者のうち知的障害の疑いがある人の割合は全人口平均より高いという調査結果もある。
長崎純心大の潮谷有二教授(社会福祉理論)が今年3月、再犯を繰り返す障害者らの更生を助ける長崎県地域生活定着支援センターの支援で同県に帰住した人を対象に初の追跡調査をしたところ、センターの支援を受けた293人のうち再犯者は8.5%の25人だった。全国の刑務所出所後2年以内の再入所率17.3%(16年)を大きく下回っており、再犯防止に福祉の力が役立つことが裏付けられた。
刑法犯検挙者数と再犯者率の推移
「再犯者率」増加48.7% 高齢者や知的障害者の割合高く
毎日新聞 2019年5月7日 19時04分(最終更新 5月7日 19時04分)
法務省などによると、2003年に37万9602人だった刑法犯検挙者数は、17年には4割以上少ない21万5003人に減った。一方、検挙者数に占める再犯者の割合を示す「再犯者率」はこの間、35.6%から48.7%に増えている。
中でも65歳以上の高齢者の再犯者率は全体よりも高い傾向が続き、17年は51.7%だった。障害者の再犯者率のデータはないが、刑務所入所者のうち知的障害の疑いがある人の割合は全人口平均より高いという調査結果もある。
長崎純心大の潮谷有二教授(社会福祉理論)が今年3月、再犯を繰り返す障害者らの更生を助ける長崎県地域生活定着支援センターの支援で同県に帰住した人を対象に初の追跡調査をしたところ、センターの支援を受けた293人のうち再犯者は8.5%の25人だった。全国の刑務所出所後2年以内の再入所率17.3%(16年)を大きく下回っており、再犯防止に福祉の力が役立つことが裏付けられた。
刑法犯検挙者数と再犯者率の推移