海上に赤ちゃん、死亡確認 母親は行方不明 青森
朝日新聞デジタル 2019年5月22日23時16分
https://www.asahi.com/articles/ASM5Q6S7PM5QUBNB01R.html
22日午後4時半ごろ、青森市浅虫の海岸で防波堤を歩いていた男性から、「赤ちゃんが海に浮いている」と110番通報があった。
駆けつけた警察官らが、防波堤から1メートルほどの海上でうつぶせになっている乳児を発見し、まもなく死亡が確認された。
青森県警は事件と事故の両面で捜査を進めている。
県警によると、遺体は生後約2カ月の女児で、5月中旬に30代の母親とともに行方がわからなくなり、30代の父親から捜索願が出ていた。
遺体に目立った外傷はなく、死因はわかっていない。ベビー服を着ていて、死後数日とみられるという。
近くの消波ブロック付近では、母親のものとみられるリュックサックが見つかった。
携帯電話とおむつなどが入っていたが、母親の行方はわかっていないという。
現場周辺は青森駅の北東約10キロの、ホテルや旅館が集まる温泉街。
警察官や消防隊員が海辺を捜索したほか、海上保安庁のヘリや巡視艇も出動し、付近は物々しい雰囲気に包まれた。
兵庫県から訪れて近くのホテルに宿泊していた60代の男性は、
「防波堤に急に人が集まってきて、えらいことになったと驚いた」と話した。
◇ 遺体が見つかった海辺に集まった警察官や消防隊員らと海上保安庁の船=2019年5月22日午後6時34分、青森市浅虫、板倉大地撮影