2019年06月12日 水曜日
青森市で2人の高齢女性が相次いで殺害され、自宅で見つかった事件は、1件目の発覚から12日で1年となる。青森署捜査本部は現場周辺の聞き込みなど捜査を継続しているが、依然として犯人の検挙には至っていない。
昨年6月12日正午前、青森市旭町1丁目の住宅で、住人の無職菊地のり子さん=当時(67)=が1階廊下で死亡しているのを妹が発見。19日朝には、約100メートル離れた同市北金沢2丁目の店舗兼住宅で、食料品店経営小山和子さん=当時(79)=が、1階居間で、首にスカーフを巻かれて腹から出血して死亡しているのを知人男性が見つけた。
捜査本部は現場の状況などからいずれも殺人事件として、同一犯の可能性を視野に捜査している。
菊地さんと小山さんはいずれも1人暮らし。2人とも首を絞められたとみられ、死因は窒息など符合する点が多い。生前の生活や室内の様子を知る人物がいないことが捜査を難航させる一因という。
現場に明らかな金品物色の痕跡はないが「仮に金品が盗まれていても分からない」と捜査関係者は話す。
捜査本部はこれまで延べ約2万3000人の捜査員を動員し、現在は53人体制で捜査を継続。青森署に設置するフリーダイヤルには約30件の情報が寄せられたが、犯人に直結する情報を得られていない。
1年がたつ今も現場付近の住民には不安がよぎる。近所に住む無職男性(72)は事件後、自宅に防犯カメラを設置した。「家の鍵も掛けていなかったが、事件後は閉めるようにしている。現場を見るのはつらい」と話す。無職女性(73)は「まだ犯人はこの辺りにいるのだろうか」と心配げに語った。
青森署などは10日、現場から近いスーパーマーケット前で、チラシやポケットティッシュを配布し、情報提供を呼び掛けた。岩渕猛署長は「被害者や遺族の気持ちに報いるためにも一生懸命に捜査を続け、犯人を検挙したい」と話した。
https://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201906/20190612_23022.html
青森市で2人の高齢女性が相次いで殺害され、自宅で見つかった事件は、1件目の発覚から12日で1年となる。青森署捜査本部は現場周辺の聞き込みなど捜査を継続しているが、依然として犯人の検挙には至っていない。
昨年6月12日正午前、青森市旭町1丁目の住宅で、住人の無職菊地のり子さん=当時(67)=が1階廊下で死亡しているのを妹が発見。19日朝には、約100メートル離れた同市北金沢2丁目の店舗兼住宅で、食料品店経営小山和子さん=当時(79)=が、1階居間で、首にスカーフを巻かれて腹から出血して死亡しているのを知人男性が見つけた。
捜査本部は現場の状況などからいずれも殺人事件として、同一犯の可能性を視野に捜査している。
菊地さんと小山さんはいずれも1人暮らし。2人とも首を絞められたとみられ、死因は窒息など符合する点が多い。生前の生活や室内の様子を知る人物がいないことが捜査を難航させる一因という。
現場に明らかな金品物色の痕跡はないが「仮に金品が盗まれていても分からない」と捜査関係者は話す。
捜査本部はこれまで延べ約2万3000人の捜査員を動員し、現在は53人体制で捜査を継続。青森署に設置するフリーダイヤルには約30件の情報が寄せられたが、犯人に直結する情報を得られていない。
1年がたつ今も現場付近の住民には不安がよぎる。近所に住む無職男性(72)は事件後、自宅に防犯カメラを設置した。「家の鍵も掛けていなかったが、事件後は閉めるようにしている。現場を見るのはつらい」と話す。無職女性(73)は「まだ犯人はこの辺りにいるのだろうか」と心配げに語った。
青森署などは10日、現場から近いスーパーマーケット前で、チラシやポケットティッシュを配布し、情報提供を呼び掛けた。岩渕猛署長は「被害者や遺族の気持ちに報いるためにも一生懸命に捜査を続け、犯人を検挙したい」と話した。
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