https://www.bbc.com/japanese/49160886
病院搬送のロシア野党指導者、「毒を使われたかも」 アレルギー否定
2019年07月30日
ロシア・モスクワで無許可の抗議行動を呼びかけ逮捕・収監された後、アレルギー反応を起したとして病院へ搬送された野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏(43)が、29日に退院し、自分にはアレルギーはなく、「毒を使われたかもしれない」と述べた。同氏の担当医らは、第三者が化学物質を浴びせた可能性を指摘している。
退院後に再び収監されたナワリヌイ氏は、「私はアレルギーになったことは1度もない。食べ物にも、花粉にも、それ以外のものにも」と、ブログに書き込んだ。
ナワリヌイ氏は28日、顔がはれ上がり、目に異常があり、体に発疹が出たため、刑務所からモスクワ市内の病院に移送された。
ロシアでは、9月に行われるモスクワ市議選(定数45)で、市選管が野党の有力候補の出馬を相次ぎ拒否したことに、多くの市民が反発している。27日に開かれた抗議集会では1400人近くが拘束された。抗議行動を呼びかけたナワリヌイ氏は、20日の大規模集会で逮捕され、禁錮30日の刑を言い渡された。
かつてナワリヌイ氏を治療したことがある眼科医は、同氏が化学物質を浴びせられた恐れがあると懸念している。
「毒を使われたかも」
収監中のナワリヌイ氏は、ブログに声明を掲載し、これまで生きてきてアレルギーになったことは1度もないと主張した。さらに、自分の妻はアレルギー体質だと書いた。つまり、アレルギー症状がどういうものか、知っていることになる。
「夜に、顔や耳、首が熱くてチクチク痛んで目が覚めた。グラスウールで顔をこすられたような。毒を使われたかもしれないと思った」
ナワリヌイ氏は28日朝、病院へ搬送され、「接触性皮膚炎」だと診断された。
(リンク先に続きあり)
野党指導者アレクセイ・ナワリヌイ氏は20日に逮捕された