米国で一大小売りイベントとして定着したブラックフライデーの金曜。アマゾン・ドット・コムのフランス本部と配送センターでは、米国から輸入された消費文化を非難する抗議活動が繰り広げられた。
反資本主義と環境保護を訴える世界的な運動の一環で、ツイッターでは「#ブロックフライデー」などのハッシュタグでメッセージがやり取りされている。パリ北西にあるアマゾン・フランス本部の外では数十人が座り込んで抗議。同国北部とリヨンにある物流センター2カ所でも、警察に強制排除されるまで営業妨害を行った。ブラックフライデーは消費主義をあおって地球環境問題を悪化させていると主張し、それをフランスに持ち込んだ象徴としてアマゾンを敵視している。
アマゾン・フランスの広報担当者、ジュリー・バレット氏は現地時間29日正午前後までに抗議活動は収拾がつき、「顧客への影響はなかった」と話した。アマゾンは気候変動への対応指針を発表済みで、二酸化炭素排出量を実質ゼロにする目標を10年前倒しで2040年に達成しようとしているとも説明した。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2019-11-29/Q1QPNLDWX2PT01?srnd=cojp-v2
2019年11月30日 3:11 JST