【台北時事】台湾の遠東航空は12日、全便の運航を13日から停止すると発表した。台湾本島と離島を結ぶ便のほか、新潟、福島、秋田の各県と台北を結ぶ日本路線も全面的に停止する。同社は銀行からの融資が滞り、運転資金が枯渇したと説明。従業員約1000人を同日付で全員解雇するとしており、事実上の経営破綻とみられる
台湾の航空当局は12日、突然の運航停止を決めた遠東航空に対し、課徴金を含む行政処分を科す可能性を指摘。同社は2008年に資金繰りの悪化などから経営破綻した後、新たなスポンサーの下で再建し、11年に運航を再開。しかし、当局から財務基盤の脆弱(ぜいじゃく)さを問題視され、約2年前からは特別な経営監視を受けていた。
同社の日本便は3路線あり、新潟は定期便、福島と秋田はチャーター便で、いずれも週2便ずつ運航していた。
2019年12月12日20時41分 時事
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