女性記者が長崎市の幹部職員の男性から性暴力を受けた問題をめぐり、長崎市議会で議員が被害者の尊厳を傷つけるヤジがあったことについて、女性の弁護士が議長に対してヤジを飛ばした議員の調査などを再度、要請しました。
長崎市議会議長に要請をしたのは、長崎市の幹部職員から性暴力を受けた女性記者の代理人弁護士などで、事務局長に要請文を手渡しました。
要請では、今年7月の長崎市議会本会議中に、被害女性の尊厳を傷つけるようなヤジがあったとして、発言した議員の特定や謝罪などを求めています。
要請は先月に続き2度目ですが、長崎市議会はヤジを飛ばしたとされる議員が発言を強く否定していることなどから、さらなる調査はできないとしています。
長崎市議会 北嶋 寛 事務局長 「これ以上調査することができないと議会として判断しているので(女性側と議長が)会っても、それ以上のことはないと議長から聞いている」
これに対し女性側は「被害者に対する真摯な姿勢が感じられない」と批判しています。
被害女性の代理人 中鋪 美香 弁護士 「実際に12年前の事件(性暴力)で長崎市がした対応というのは、本人が亡くなっているからこれ以上わからないから終わりにするという格好だった。(市議会が)「分からないんだからどうしようもありません」という姿勢で断る、終わらせるところが(被害者)本人としては、また長崎市の態度を見ているようだと感じている」
女性側は、来年2月の次の議会までに結果を示すよう求めています。
12/17(火) 19:30配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20191217-00010000-ktn-l42