1カ月長女揺さぶり傷害事件 母親に逆転無罪 大阪高裁判決
2/6(木) 14:50配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200206-00000043-mai-soci
大阪市内の自宅で2014年、生後1カ月だった長女を激しく揺さぶり意識障害を負わせたとして、傷害罪に問われた母親(38)の控訴審判決で、大阪高裁(西田真基裁判長)は6日、懲役3年・執行猶予5年とした1審判決を破棄し、無罪を言い渡した。
乳幼児を激しく揺さぶって頭部にけがをさせる、「乳幼児揺さぶられ症候群(SBS)」かどうかが争点だった。SBSを巡っては近年、無罪判決が相次ぎ、虐待を証明するとされた理論の信頼性が揺らいでいる。
母親は14年12月に自宅で長女の頭部に衝撃を加え、急性硬膜下血腫などの傷害を負わせたとして逮捕・起訴されたが、一貫して無実を訴えていた。長女には回復の見込みがない障害が残り、18年10月に死亡した。
1審・大阪地裁判決(18年3月)は「強く揺さぶる暴行を加えた」と判断し、有罪判決を言い渡していた。【村松洋】