統一まで1000年
韓国国内で23人目の武漢肺炎確定患者となった中国人観光客(女性、57)が、今月2日にソウル市小公洞のロッテデパート本店や特級ホテルのプレジデント・ホテル、麻浦区の大手スーパー「Eマート麻浦孔徳店」など、流動人口が多いソウル都心を回っていたことが確認された。3カ所いずれも休業に入った。確定患者が出入りしてから5日が過ぎているが、多衆利用施設であるデパート・ホテル・大手スーパーなどの場合は市民の不安感が大きく、休業を決定した。ロッテデパート本店は7日から9日まで休業する予定だが、3日連続の休業は1979年の開店以来初めて。
7日に疾病管理本部(疾本)が公開した動線によると、23人目の確定患者は、日曜日(今月2日)正午にプレジデント・ホテルでチェックアウトした後、近くのロッテデパート本店で1時間ほどショッピングしてバッグなどを購入した。このデパートは、一日の流動人口(週末基準)が10万人に達する。その後、宿泊先となる西大門区の多世帯住宅へ行き、午後2時ごろから2時間ほどEマート麻浦孔徳店(一日の流動人口およそ6000人)に立ち寄った。その後は今月6日まで終日、西大門の多世帯住宅にいた。武漢から入国したにもかかわらず連絡がなかった外国人65人のうちの1人だったが、警察とソウル市による全数調査の結果、今月5日に発見され、翌日に確定患者と判定された。
疾本は、23人目の確定患者の動線について5日間分だけ公開し、先月23日に入国してから2月1日までの10日間の動線は公開しなかった。接触者の数も公開しなかった。疾本の関係者は「動線は、症状が現れた一日前から公開する。今月3日から症状があったというので、今月2日以降の動線のみを公開した」と語った。シンガポールに出張してきた19人目の確定患者(36)についても、同じ理由で帰国後1週間の動線を公開しなかった。
また疾本は、先月31日にチャーター機で韓国へ帰国し、忠清南道牙山の警察人材開発院の臨時生活施設で過ごしている武漢在住者(男性、28)が、24番目の確定患者と判定されたことを発表した。臨時生活施設から確定患者が出たのは、今月2日に判定を受けた13番目に続いて2人目。1次検査では「陰性」と判定されたが再検査で「陽性」に変わったケースの3例目でもある。
2/8(土) 9:15配信
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