産経新聞3/1(日) 13:00配信
新型コロナウイルスの流行に見舞われた中国で、バリカンが売れているそうだ。中国の大手インターネット通販会社が最近発表した「在宅消費の10大ヒット商品」にも入っていた。
当局は感染拡大を防ぐため外出を控えるよう求め、多くの商店は今も休業を続ける。理髪店や美容室も例外ではない。対策が本格化してから1カ月超が過ぎたが、伸びきった髪に我慢できず自宅でカットに挑戦する人が増えているわけだ。知人の北京人は「娘に切ってもらったんだ」と笑顔で丸刈りの頭をなでていた。
冒頭の「10大ヒット商品」にはバリカンのほか、口紅やヨガマット、泡立て器、パジャマ、スマートフォンスタンド、家庭用卓球練習器などが入っていた。
「泡立て器」があるように調理器具も売れ筋だ。SNSにも「こんな料理を作った!」「夫の料理が見る見るうちにうまくなった!」といった投稿が目立つ。帰省先から戻った際には2週間の自宅隔離を迫られるなど時間だけが有り余る中で、家計にも優しい料理に励んでいるようだ。
その一方で、商店や飲食店の経営は苦しい。自分が通っていた飲食店の多くも、春節(旧正月)の大型連休が始まった1月24日頃からシャッターを閉ざしたままだ。店員たちは、この1カ月をどう過ごしたのだろうか。(三塚聖平)
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