カムロちゃん 千葉・佐倉のキャラ「卒業」 新型コロナで最後のイベント中止
毎日新聞 2020年3月3日 14時30分(最終更新 3月3日 14時30分)
https://mainichi.jp/articles/20200303/k00/00m/040/119000c
カムロちゃん=佐倉市提供
千葉県佐倉市のマスコットキャラクター「カムロちゃん」が今月31日に市の公式キャラクターを「卒業」する。県内外にファンが多く、約10年間、佐倉市のPRに努めてきたが、今後は生みの親の漫画家のもとで活動する。
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カムロちゃんは2010年、同市在住の漫画家、誰(すい)かさんが市の広報紙に載せた4コマ漫画「ふりむけばカムロちゃん」の主人公として誕生した。トレードマークは黒のおかっぱ頭で、赤色の帯に桜柄の着物をまとっている。
18年には「佐倉市おもてなしキャラクター」に就任。語尾に「のぢゃ」とつける口調で、ツイッターを中心に同市の魅力を伝えてきた。2月末時点でフォロワーは2万8000人超おり、着ぐるみのカムロちゃん目当てに県外からイベントに駆けつける人もいる。イラストや応援メッセージが入った年賀状も今年100枚以上届いた。
卒業式はファンとの最後の交流イベントとして今月末に開催予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止に。ネット上には「さみしい」といった声が上がるが、卒業後は誰かさんがカムロちゃんの活動を継続させるといい、「さらなる飛躍を応援する」とエールを送る書き込みもみられる。
市の担当者は「10年間、市とともに歩んできたので悲しい気持ちはあるが、今後は新たな活動の場が広がると思うので応援したい」と話した。【加古ななみ】