新型コロナウイルスの影響は、漁業にも及んでいます。今月、解禁になった増毛沖の「エビかご漁」。4日の初水揚げで、市場の取引価格は非常に厳しいものとなりました。
「よかったよかった。きょうは良かったよ」(漁師)
増毛町の特産品、甘エビです。
漁解禁後、初めての水揚げ量は、漁師たちも納得のおよそ3800キロと好調のスタートを切りました。
しかし、「初入札」では、特大サイズのものが1キロおよそ2200円と、去年の7割ほどの安値で取り引きされました。
「新型コロナウイルスの影響で(飲食店などが)かなり警戒して動きが鈍い。売れ行きがね」(遠藤水産・遠藤秋由社長)
市場関係者によりますと、新型コロナウイルスの感染拡大で外出を控える人が多く、飲食店などからの需要が見込めないことが入札価格に反映されたのではと話します。
増毛沖のエビかご漁は11月まで続きます。
一方、感染の拡大とともに観光面への打撃も深刻になってきています。
札幌市中央区にある、このホテルでは、海外の観光客だけでなく、卒業旅行の学生などからもキャンセルが相次いでいるといいます。
「新規の予約はかなり低迷していて、稼働が増えていない。このままの状況が今月続くと、予想としては(例年の)3割くらいの稼働で終了しそう」(札幌パークホテルマーケティング部・澤田幸和課長)
大幅な落ち込みをカバーしようと現在、ホテルでは、例年より価格を少し下げて宿泊を受け付けています。
また、感染を防止する対策として接客の際にマスクを徹底するほか、9日まで、朝食をビュッフェ形式からオムレツやソーセージ、パンなどの定食に変更しています。
「早く収束して客が戻ってきてくれればと思っているが、先が見えない…」(札幌パークホテルマーケティング部・澤田幸和課長)
感染拡大の収束が見えない事態に、戸惑いが膨らんでいます。
北海道放送(株)
最終更新:3/5(木) 11:07
HBCニュース
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