新型コロナウイルスの感染拡大を受け、松江市では8日に予定されていた恒例の「アイリッシュ・フェスティバル」などイベントの中止が相次ぐ。一方、島根県内で感染者が確認されていないため、松江城の周囲を巡る堀川遊覧船は対策をとったうえで運航を続ける。運営する松江市観光振興公社の天野昭男事務局長(59)は「来てくれた観光客が安心して乗船できるよう全力を尽くす」と話している。
同公社は遊覧船の3カ所の乗船場に手指の消毒液を設置し、券売所で接客する職員はマスクを着用。2月下旬からは船内の消毒を始めた。作業時は手袋をはめ、乗船客が触れる手すりや屋根に消毒スプレーをかけて布で拭く。大手前広場乗船場の安部優所長(70)は「お客さんが降りた後、次の出発までの間に念入りにやっている」と話す。
静岡県伊東市から7日に訪れた藤井祐一郎さん(63)は「イベントの中止が多いので、運航してくれてありがたい」と笑顔だった。
しかし団体ツアー客の予約はキャンセルが続出している。通常はひと月あたり2000人以上という外国人客も数十人ほどに激減。船頭たちは松江城の大手前広場に立ち、観光客にPRして割引券を配布するなど懸命だ。
厚生労働省は、新型コロナウイルスは換気が悪い場所で小規模な患者の集団が発生しやすいとしている。船頭の阪本誠さん(69)は「船内は風通しが良い。コロナウイルスを忘れて楽しんで」と呼び掛けている。
乗船客が触れる手すりを消毒する職員=松江市殿町の大手前広場乗船場で
乗船客が減少する中、割引券を渡して乗船を呼び掛ける船頭(右)=松江市殿町の松江城大手前広場で
https://mainichi.jp/articles/20200309/k00/00m/040/107000c
同公社は遊覧船の3カ所の乗船場に手指の消毒液を設置し、券売所で接客する職員はマスクを着用。2月下旬からは船内の消毒を始めた。作業時は手袋をはめ、乗船客が触れる手すりや屋根に消毒スプレーをかけて布で拭く。大手前広場乗船場の安部優所長(70)は「お客さんが降りた後、次の出発までの間に念入りにやっている」と話す。
静岡県伊東市から7日に訪れた藤井祐一郎さん(63)は「イベントの中止が多いので、運航してくれてありがたい」と笑顔だった。
しかし団体ツアー客の予約はキャンセルが続出している。通常はひと月あたり2000人以上という外国人客も数十人ほどに激減。船頭たちは松江城の大手前広場に立ち、観光客にPRして割引券を配布するなど懸命だ。
厚生労働省は、新型コロナウイルスは換気が悪い場所で小規模な患者の集団が発生しやすいとしている。船頭の阪本誠さん(69)は「船内は風通しが良い。コロナウイルスを忘れて楽しんで」と呼び掛けている。
乗船客が触れる手すりを消毒する職員=松江市殿町の大手前広場乗船場で
乗船客が減少する中、割引券を渡して乗船を呼び掛ける船頭(右)=松江市殿町の松江城大手前広場で
https://mainichi.jp/articles/20200309/k00/00m/040/107000c