高知県奈半利町のふるさと納税をめぐり、返礼品業者に便宜を図った見返りに現金179万円を受け取ったとして、県警捜査2課などは13日、受託収賄容疑で、同町地方創生課の課長森岡克博(45)、課長補佐柏木雄太(41)両容疑者を再逮捕した。
水産加工会社「通成水産」社長松村通成容疑者(30)も贈賄容疑で再逮捕した。3人の認否は明らかにしていない。県警によると、ふるさと納税制度をめぐる汚職事件は全国初という。
逮捕容疑では、森岡、柏木容疑者は共謀して2018年6月中旬ごろ、松村容疑者の依頼を受けて通成水産を新しい返礼品の納入業者として選び、その見返りとして18年9月〜19年2月、4回にわたり計179万円を受け取った疑い。
県警によると、柏木容疑者は11年からふるさと納税事業を担当し、業者の選定などを取り仕切っていた。森岡容疑者は当時、別の課に所属していたものの、通成水産でアルバイトをしていた長男名義の銀行口座に現金が振り込まれていた。商品の仕入れや加工などは別業者に委託していたが、梱包(こんぽう)作業代の名目で、返礼品1個につき500円が支払われていたという。
時事通信
3/13(金) 23:57
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200313-00000216-jij-soci