Googleは2020年3月16日付のブログで、Googleの製品が引き続き問題なく動作することを保証しながら、従業員がオフィスにくる必要性を減らす取り組みについてを公開。この取り組みの中には「リモートアクセス」「ワークフローの順位付け」「自動化の増加」「シフトの調整」などが挙げられています。
このうち「自動化の増加」について、Googleは「YouTubeのようなプラットフォームのコンテンツをレビューするために、私たちは人間と機械の両方を使ってきました。今回の状況を受けて、私たちは人間の従業員がオフィスにくる機会を減らすべく、一時的にですが、より自動化されたシステムに重きを置いています。私たちの目標は引き続き、コミュニティガイドラインやポリシーに違反するコンテンツを即座に取り除くことです」と述べています。
つまり、YouTubeではコンテンツ監視を行うモデレーターとして、今後しばらくはAIがメインになるということ。このため、削除されるムービーは純粋にAIがフラグをつけたものになり、コンテンツの分析が人間が行うよりも不正確になる可能性があります。人間の従業員の関わりが少ない期間は、ポリシー違反ではないコンテンツを含め、削除対象として分類されるコンテンツが増加する可能性がある、とGoogleは述べました。ただし、高確率でポリシー違反のコンテンツを除き、「多くはAIによって削除されることにはならないだろう」とGoogleは予測しています。
また、YouTubeではクリエイターが「間違ってコンテンツが削除されている」と思った場合に異議申し立てを行うことができますが、この期間中は異議申し立てに対する反応も遅れる可能性があるとのこと。
https://gigazine.net/news/20200318-youtube-ai-moderation-coronavirus/