岐阜県白川村は1日から、世界遺産・白川郷合掌造り集落(白川村荻町)で観光客の屋外喫煙を原則として禁止する。一方、加熱式たばこ専用喫煙所を集落内に3カ所新設する。受動喫煙防止に加え、防火の意識の高まりが決定の背景にある。
1日には、改正健康増進法が全面施行され、全国の飲食店やホテル、事業所などでは原則として喫煙ができなくなった。受動喫煙防止が主な狙いだ。一方、集落では2019年11月に起きた小屋の火災を受け、危機感が強まっていた。
今までも集落内では、看板で「歩行喫煙禁止」を呼びかけていた。しかし、観光客がかやぶき屋根の軒下で立ち止まって喫煙し、吸い殻を捨てるという事態がしばしば起きていた。そこで指定場所以外での喫煙を禁止することに。
指定場所として、集落内と周辺に計5カ所の喫煙所を設けた。せせらぎ公園駐車場と白川郷バスターミナルは紙巻きたばこの喫煙が可能だが、集落内の3カ所は加熱式たばこ専用とした。この結果、住人らが自宅で喫煙できるのを除けば、集落内で観光客らは紙巻きたばこの喫煙が原則としてできなくなる。
整備には、村と包括協定を結んだフィリップモリスジャパンが協力した。
「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」会長で国重要文化財、和田家の当主、和田正人さん(42)は「今後、集落内では完全禁煙を目指すべきだと思っており、第一歩として価値がある」と話している。
写真:景観に配慮し合掌造り集落内に整備された「加熱式たばこ専用喫煙所」=岐阜県白川村荻町で
https://mainichi.jp/articles/20200402/k00/00m/040/030000c
1日には、改正健康増進法が全面施行され、全国の飲食店やホテル、事業所などでは原則として喫煙ができなくなった。受動喫煙防止が主な狙いだ。一方、集落では2019年11月に起きた小屋の火災を受け、危機感が強まっていた。
今までも集落内では、看板で「歩行喫煙禁止」を呼びかけていた。しかし、観光客がかやぶき屋根の軒下で立ち止まって喫煙し、吸い殻を捨てるという事態がしばしば起きていた。そこで指定場所以外での喫煙を禁止することに。
指定場所として、集落内と周辺に計5カ所の喫煙所を設けた。せせらぎ公園駐車場と白川郷バスターミナルは紙巻きたばこの喫煙が可能だが、集落内の3カ所は加熱式たばこ専用とした。この結果、住人らが自宅で喫煙できるのを除けば、集落内で観光客らは紙巻きたばこの喫煙が原則としてできなくなる。
整備には、村と包括協定を結んだフィリップモリスジャパンが協力した。
「白川郷荻町集落の自然環境を守る会」会長で国重要文化財、和田家の当主、和田正人さん(42)は「今後、集落内では完全禁煙を目指すべきだと思っており、第一歩として価値がある」と話している。
写真:景観に配慮し合掌造り集落内に整備された「加熱式たばこ専用喫煙所」=岐阜県白川村荻町で
https://mainichi.jp/articles/20200402/k00/00m/040/030000c