今回は仮に「現金30万円を給付」として、話を進めたいと思います。
かつて、リーマン・ショックを受けた景気刺激策として、2009年に1人当たり1万2,000円の「定額給付金」を配布したケースがあります。
この時にマネー雑誌や投資情報サイトでは「1万2,000円で買える株」という特集が散見されました。
これはまじめな話であり、生活に余裕のない人は生活資金として活用し、
一方で生活に余裕のある人は株価対策のため、1万2,000円で金融商品を買おうというものでした。
リーマン・ショックで日本株は暴落し、多くの銘柄が安値に放置されていました。
金融不安に端を発した混乱であるため、金融株が特に暴落しており、地方都市を拠点とする地方銀行の中には株価が2ケタのものも見受けられました。
ただ、1万2,000円ではさすがに買える株は限られました。100株単位の銘柄であれば、株価が120円以下でなければなりません。
それが今回、「現金30万円を給付」となれば、選択肢はだいぶ広がります。
ヤフーファイナンスに便利な機能があります。「株式」→「株主優待」とたどると、
優待の種類や最低投資金額、権利確定月から銘柄を探すことができます。
このうち「最低投資金額から探す」の中の「10万円未満」、「10〜20万円未満」、「20〜30万円未満」をクリックすると、
30万円以内で買える銘柄を選べます。100株単位の銘柄ならば株価が3,000円以内のものを、REIT(不動産投資信託)のように
1株(口)単位のものであれば株価(投資口価格)が30万円以内のものが出てきます。
これに株主優待の種類や権利確定月といった情報も加味し、銘柄を探しましょう。
配当利回りは低くても、株主優待の魅力的な銘柄もあります。
政府や自治体から30万円が支給されて、そのままにしておくのではなく、経済のために使いましょう。
飲食や旅行などの「消費活動」で今すぐに使う予定がなくても、とりあえず株式市場に資金を移しましょう。
せっかく株を買うのですから、株主優待に着目して選ぶのも一考です。
生活に余裕のある方、富裕層の方には、ぜひ実行に移していただきたいと思います。
https://gentosha-go.com/articles/-/26304