大型連休が終了する5月6日まで、外出の自粛が要請されている。学校は休校になり、会社はリモートワークが急激に普及したこともあり、多くの人が家族とともに自宅で過ごしている。
当然ながら、外出する人々が相手の産業は大きな打撃を受けている。ホテル、デパート、レストラン、遊園地など、各地でいち早く休業を決めた施設が相次いでいる。交通機関も大幅な利用者減少に直面している。
飲食店は個人経営の店も多いだけに、深刻な状況になっているのではないかと想像する。とりわけ東京などの大都市は、場所代が嵩む。それでも多くの料理人が東京で店を構えようとする理由のひとつに、高い場所代を払ってもあまりある集客が見込めることがあったはずだ。しかし今、街を歩く人の数は東京も地方もあまり変わらない。
そんな中で一部の飲食店はテイクアウトのメニュー開発に乗り出している。しかしビジネス街であれば、働きに来ている人が少ないわけで、売り上げはあまり望めない。住宅地であっても、周辺の人々が毎日全員そこに買いに来るわけではないわけで、需要を掴むためには自分から動くことも求められる。つまり「デリバリー」だ。
最初に思い浮かぶのは、個人経営の飲食店も多く利用する「Uber Eats(ウーバーイーツ)」だろう。たしかに感染拡大に伴い、レストランパートナーになる店舗は増えているという。しかしUber Eatsは、ひとつの配達につき手数料を35%支払わなければいけないという規定がある。
驚くべき新車価格
そもそも店に食べに来るお客さんが少なくなり、従業員も時間を持て余している状況が想像できる。それなら自ら配達用の乗り物を手に入れてデリバリーするという発想になっても不思議ではない。
もっとも手軽なのは自転車になるが、電動アシスト付きならある程度の距離でも快適に移動できるとはいえ時間は掛かる。オーナーにとっては作りたてを食べてもらいたいという気持ちが大きいし、注文した側はその時点で食べたいという気持ちがあるから、早く届けてほしいという気持ちがある。
そこで注目したいのがバイクだ。そもそも日本では昔から、蕎麦屋や寿司屋が出前でホンダの「スーパーカブ」などを使っていたことを多くの人が知っているだろう。日本は世界屈指の出前文化を持つ国であり、デリバリーについての障壁は低い。
ただし2輪車はやはり安定性に欠ける。ということで注目されているのが3輪バイクだ。宅配ピザの採用で一気にメジャーになり、現在は他のデリバリーサービスでも使っている。
こちらのネックは価格が高いこと。代表車種であるホンダ「ジャイロキャノピー」は、50ccの原付1種であるにもかかわらず、新車価格は57万900円もする。同じ50ccのスーパーカブは23万6500円からとなっている。50ccに50万円以上支払うのは相当の覚悟が必要だ。
今のような状況になったから高価になったわけではもちろんない。ホンダがスリーターと呼ぶ3輪スクーターに採用しているメカニズムが高コストであることだ。(以下ソースで)
4/12(日) 9:01配信現代ビジネス
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200412-00071752-gendaibiz-bus_all
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