新型コロナウイルスの感染拡大の防止策として全国すべての世帯を対象とした布マスクの配布が13日から京都市でも始まりました。
マスクを受け取った人たちからは配布の時期が遅すぎるなど、不満の声も聞かれました。
政府はマスクの品薄対策としておよそ460億円の予算を確保して、洗って再利用できる布マスクを全国すべての世帯に2枚ずつ配布することにしています。
先月1日に安倍総理大臣がマスクの配布を表明してから1か月以上がたった13日、京都市でも配布が始まりました。
京都市下京区の京都中央郵便局では配達員たちが布マスクが入った袋をバイクに積み込み、郵便局を出発していきました。
そしてマンションなどをまわって、郵便受けに布マスクが入った袋を投かんしていました。
日本郵便近畿支社によりますと、13日の時点で国から京都府内の郵便局に納入された布マスクはおよそ5万6000世帯分にとどまっていて、府内のおよそ133万世帯には、届きしだい順次配られるということです。
布マスクを受け取った70代の男性は「必要なときではなく、マスクが出回っているときに届いても全く遅く、スピード感がないと思う。460億円をかけた価値がわからず、医療支援やほかに予算を使ったほうがよかった」と話していました。
また別の下京区の女性は「配布してもらえるのはありがたいのですが、欲しいときに届いてればもっと良かったなと思います。大きさも少し小さいです」と話していました。
NHK 05月13日 18時16分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/kyoto/20200513/2010006695.html