三菱UFJフィナンシャル・グループなど5大銀行グループの2020年3月期連結決算が15日、出そろった。世界的な新型コロナウイルス感染拡大が響き、純利益合計は前期比2.4%減の1兆9960億円と2兆円を下回った。取引先企業の経営悪化に備える与信関係費用は21年3月期、さらに膨らんで収益を圧迫。純利益予想は計23.4%減の1兆5300億円と10年3月期以来11年ぶりの低水準となる。
21年3月期はコロナ倒産の影響が顕在化し、貸倒引当金などの与信関係費用(傘下行合算)は非公表の三菱UFJを除き計5420億円。5大銀前期合計の2倍を超え、リーマン・ショック後の10年3月期(約8500億円)に迫る。その結果、減益幅は三井住友フィナンシャルグループで約4割に上るなど、三菱UFJ以外の4グループが2桁減益に陥る。
時事通信 2020年05月15日23時17分
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