2020年5月27日 18時18分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200527/k10012447381000.html
去年10月の台風19号で北陸新幹線の長野新幹線車両センターが浸水したことを受け、JR東日本は鉄道施設の浸水対策をまとめ、最大400か所で、電気設備など優先度の高い場所から、かさ上げや止水板の設置など、順次、対策を進めることにしています。
北陸新幹線は、去年10月の台風19号で長野市の長野新幹線車両センターが浸水した影響で、10編成120両が廃車になったほか、信号を制御する電気設備なども大きな被害を受けました。
JR東日本は鉄道施設の浸水対策をまとめ、長野新幹線車両センターについて、電気設備をかさ上げするほか、車両の点検を行う車庫は入り口に止水板を設置するなどの対策を実施することにしています。
工事は総額500億円規模で、スケジュールなどは施設を所有する鉄道・運輸機構と協議していくとしています。
またそのほかの鉄道施設についても、優先度の高いところから順次、同様の対策を進めることにしていて、対象は最大400か所にのぼるということです。
さらに1000年に1度のクラスの豪雨を想定した「想定最大規模降雨」で被害が想定される80か所の車両の留置施設では、気象庁のデータを用いて施設が浸水する可能性がある降雨量を算出するなどして、車両の避難を判断する指標を整備し、車両の浸水被害を防ぐことにしています。