自動車大手の日産が閉鎖を発表したスペインの工場で、従業員らによる大規模なデモが行われました。新型コロナの収束が見えないなかでの決定で、「不公平だ」と反発しています。
日産は今年3月期の決算で大幅な最終赤字を計上し、世界で生産能力の2割を減らすとしてスペインのバルセロナにある工場の閉鎖を発表しました。この発表を受け、バルセロナの工場には労働者らが集まり、タイヤを燃やすなど激しい抗議活動を展開しました。現地の労働組合は関連部品工場の従業員などを含め、2万人の雇用に影響を与えると閉鎖に強く反発しています。工場の継続を訴えてきたスペイン政府は雇用を維持する代替案を求めています。日産は提携するルノーと新車の生産を相互の工場に委託するなどし、効率化を進める方針です。
[2020/05/29 03:01]
https://news.tv-asahi.co.jp/news_international/articles/000185032.html