2020年6月9日 05時00分
鳥取県で初めて新型コロナウイルス感染が確認された60代男性の電子カルテを、入院先の県立中央病院(鳥取市)の少なくとも数十人の職員が、職務上や研修目的など病院内規による閲覧権限がないのに閲覧していたことが取材で判明した。病院は興味本位の不適切な閲覧だったと判断し、「県民と病院利用者に大変申し訳ない」としている。
病院によると、院内の電子カルテは医師や看護師、事務担当者ら約1000人の職員の誰もがアクセスすれば閲覧可能な運用となっている。この男性については氏名や年齢、住所、症状や肺のレントゲン写真などが記載され、約200人が閲覧した。男性が入院した4月10日から14日にかけ、無関係の部署からも多数のアクセスがあり、院内で不要な閲覧をしないよう注意喚起していた。院外への個人情報流出は確認されていないとしている。
県病院局は毎日新聞が8日に病院に取材するまで報告を受けていなかった。県は閲覧目的などの聞き取り調査を進めている病院からの報告を待ち、「状況を見て関係者の処分も検討したい」としている。
この男性の感染経路は不明だが、鳥取砂丘に隣接する「砂の美術館」(鳥取市)で砂像制作をしていた外国人彫刻家グループと接触していた。鳥取市は当初この情報の公開に否定的で、公開を主張する県と一時対立して注目を集めた。
ソース https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/287000c
鳥取県で初めて新型コロナウイルス感染が確認された60代男性の電子カルテを、入院先の県立中央病院(鳥取市)の少なくとも数十人の職員が、職務上や研修目的など病院内規による閲覧権限がないのに閲覧していたことが取材で判明した。病院は興味本位の不適切な閲覧だったと判断し、「県民と病院利用者に大変申し訳ない」としている。
病院によると、院内の電子カルテは医師や看護師、事務担当者ら約1000人の職員の誰もがアクセスすれば閲覧可能な運用となっている。この男性については氏名や年齢、住所、症状や肺のレントゲン写真などが記載され、約200人が閲覧した。男性が入院した4月10日から14日にかけ、無関係の部署からも多数のアクセスがあり、院内で不要な閲覧をしないよう注意喚起していた。院外への個人情報流出は確認されていないとしている。
県病院局は毎日新聞が8日に病院に取材するまで報告を受けていなかった。県は閲覧目的などの聞き取り調査を進めている病院からの報告を待ち、「状況を見て関係者の処分も検討したい」としている。
この男性の感染経路は不明だが、鳥取砂丘に隣接する「砂の美術館」(鳥取市)で砂像制作をしていた外国人彫刻家グループと接触していた。鳥取市は当初この情報の公開に否定的で、公開を主張する県と一時対立して注目を集めた。
ソース https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/040/287000c