6/24(水) 19:12
毎日新聞
下校途中に迷子になった新1年生救出 小学生4人に感謝状 福岡
感謝状を手に有馬健一署長とともに記念写真に納まる(左から)濱田結月さん、濱田新さん、前田璃乃さん、森菜摘さん=福岡県糸島市の県警糸島署で2020年6月24日午後1時19分、大坪菜々美撮影
福岡県糸島市で6月、新1年生の女児(6)が下校途中に友達とはぐれ、自宅と逆方向に1時間以上歩いて泣いていたところ、別の小学校の児童4人に助けられた。迷子の女児は、新型コロナウイルスの影響で休校が長引いたため、5月下旬の学校再開で新1年生の学校生活が始まったばかり。集団下校に慣れていなかったという。保護された現場近くには交通量の多い国道もあり、危険と隣り合わせだった。県警糸島署は24日、女児を守った4人をたたえ、感謝状を贈った。
4人は、糸島市立東風(はるかぜ)小に通う4年生の前田璃乃さん(10)、森菜摘さん(9)、濱田結月さん(9)と、1年生で濱田さんの弟新(あらた)さん(7)。
糸島署によると、10日夕、前田さんが森さん宅へ遊びに行く途中、歩道で「帰る道がわからない」「動きたくない」とうずくまって泣いている女児を発見。前田さんはその場にとどまるように伝えると、森さん宅で3人と合流し、午後4時45分ごろ、再び女児の元に引き返した。足の痛みを訴える女児を同じ幼稚園に通った新さんが励まし、近くの交番を訪ねたが、署員が不在だったため隣のラーメン店を通じ、女児が通う市立前原(まえばる)小に連絡した。
同じ頃、帰宅しない女児の身を案じた母親の依頼を受けて、糸島署も交番の警察官を含む約30人態勢で捜索していた。「発見」の連絡で署員らがラーメン店に駆けつけ、女児を保護した。
この日、感謝状を受け取り「うれしい」と喜ぶ4人に、有馬健一署長は「身代金要求や監禁の事件発生も視野に入れて捜査した。機転の利いた対応のおかげで事件事故にならずに済んだ」と感謝した。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200624-00000053-mai-soci