7/7(火) 6:34配信
毎日新聞
全国各地から激励の手紙やはがきが届く「味蔵コロナ食堂」。医療の最前線にいる看護師から届いたイラストを手に笑顔の須藤仁志さん=長野県佐久市臼田城下で2020年7月3日午後1時43分、坂根真理撮影
「コロナさん」の愛称で地域住民に親しまれている老舗食堂「味蔵コロナ食堂」(長野県佐久市臼田城下)が、インターネット上に心ない書き込みをされたり、無言電話がかかってきたりする嫌がらせに苦しんでいることを5月23日毎日新聞長野面で報じたところ大きな反響を呼び、全国各地から激励の手紙やはがきが店に寄せられた。店主を励まそうと遠方から足を運んだ人たちも。3代目の須藤仁志さん(43)は「こんなにも届くとは思わなかった。ありがたいよ」とほほ笑む。【坂根真理】
ある日、店に大きな段ボール箱が届いた。「また嫌がらせか? 爆弾でも入っていたらどうしよう……」と恐る恐る開けたところ、きれいにラッピングされたプリザーブドフラワーと手紙が入っていて、驚いた。苦境をニュースで知った人が「少しでも気持ちが明るくなれば」との思いを込めて贈ってくれ、店のカウンターに飾る。油まみれにならないよう透明なケースに収められた花が店内に彩りを添えていた。
遠く奈良や宮城から届いた手紙やはがきは25通を超える。学校でいじめに遭った経験がある女子小学生は、手紙に「いくら『コロナ』とつくからといって、いやがらせのようなこういは、けっしてやってはいけないと思います。わたしもいじめられていたので、少しみなさんのきもちが分かります。ことばはつねにほかの人をきずつけています。人をきずつけたことばは、きずつけられた人の心にずっとのこって、ぜったいにきえません。ネットのへんな書きこみにまけないようにがんばってください」と懸命につづった。
東日本大震災で津波被害に遭った岩手からも手紙が寄せられた。「震災で町の風景もガラリと変わってしまい、知り合いもたくさん亡くなりました。今でもとてもさみしくなります。でも、町の人は(商店街の人々)台風でもお店が浸水して、泥だらけになってもまた、店を再開しています。遠く岩手からですが、応援しています。おいしい食事やごはんは、人が生きていく上で一番必要です。どうかお体、心を大切に、ご家族皆様頑張っていけますように」
須藤さんは、これらをクリアファイルに入れて大切に保管。温かいメッセージに勇気づけられたという。医療の最前線で奮闘する看護師らからは、応援メッセージが添えられたイラストが贈られた。手に取って「命を張っている方々の方が大変なのに……」と申し訳なさげにほほ笑む。
コロナ食堂を応援しようと、ニュースで知ったという人たちが大阪や栃木からも来店した。客足が少しずつ増え、前向きな気持ちを取り戻しつつある。須藤さんは「わざわざ遠くから食べに来てくれるなんて……。お店のホームページがないし、ネット上で直接書き込むところがないから、お手紙が届くようになったり、食べに来てくれたりするのかな」と喜ぶ。須藤さんの母親は「筆無精なもんで、お手紙やはがきに返事を出せず『ごめんなさい』と謝りたいです。気持ちは受け取っています。ありがとうございます」と話していた。
※lソースに画像あり
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc27393b1b4587b0e1835b9bcebc2466a901dfc5
毎日新聞
全国各地から激励の手紙やはがきが届く「味蔵コロナ食堂」。医療の最前線にいる看護師から届いたイラストを手に笑顔の須藤仁志さん=長野県佐久市臼田城下で2020年7月3日午後1時43分、坂根真理撮影
「コロナさん」の愛称で地域住民に親しまれている老舗食堂「味蔵コロナ食堂」(長野県佐久市臼田城下)が、インターネット上に心ない書き込みをされたり、無言電話がかかってきたりする嫌がらせに苦しんでいることを5月23日毎日新聞長野面で報じたところ大きな反響を呼び、全国各地から激励の手紙やはがきが店に寄せられた。店主を励まそうと遠方から足を運んだ人たちも。3代目の須藤仁志さん(43)は「こんなにも届くとは思わなかった。ありがたいよ」とほほ笑む。【坂根真理】
ある日、店に大きな段ボール箱が届いた。「また嫌がらせか? 爆弾でも入っていたらどうしよう……」と恐る恐る開けたところ、きれいにラッピングされたプリザーブドフラワーと手紙が入っていて、驚いた。苦境をニュースで知った人が「少しでも気持ちが明るくなれば」との思いを込めて贈ってくれ、店のカウンターに飾る。油まみれにならないよう透明なケースに収められた花が店内に彩りを添えていた。
遠く奈良や宮城から届いた手紙やはがきは25通を超える。学校でいじめに遭った経験がある女子小学生は、手紙に「いくら『コロナ』とつくからといって、いやがらせのようなこういは、けっしてやってはいけないと思います。わたしもいじめられていたので、少しみなさんのきもちが分かります。ことばはつねにほかの人をきずつけています。人をきずつけたことばは、きずつけられた人の心にずっとのこって、ぜったいにきえません。ネットのへんな書きこみにまけないようにがんばってください」と懸命につづった。
東日本大震災で津波被害に遭った岩手からも手紙が寄せられた。「震災で町の風景もガラリと変わってしまい、知り合いもたくさん亡くなりました。今でもとてもさみしくなります。でも、町の人は(商店街の人々)台風でもお店が浸水して、泥だらけになってもまた、店を再開しています。遠く岩手からですが、応援しています。おいしい食事やごはんは、人が生きていく上で一番必要です。どうかお体、心を大切に、ご家族皆様頑張っていけますように」
須藤さんは、これらをクリアファイルに入れて大切に保管。温かいメッセージに勇気づけられたという。医療の最前線で奮闘する看護師らからは、応援メッセージが添えられたイラストが贈られた。手に取って「命を張っている方々の方が大変なのに……」と申し訳なさげにほほ笑む。
コロナ食堂を応援しようと、ニュースで知ったという人たちが大阪や栃木からも来店した。客足が少しずつ増え、前向きな気持ちを取り戻しつつある。須藤さんは「わざわざ遠くから食べに来てくれるなんて……。お店のホームページがないし、ネット上で直接書き込むところがないから、お手紙が届くようになったり、食べに来てくれたりするのかな」と喜ぶ。須藤さんの母親は「筆無精なもんで、お手紙やはがきに返事を出せず『ごめんなさい』と謝りたいです。気持ちは受け取っています。ありがとうございます」と話していた。
※lソースに画像あり
https://news.yahoo.co.jp/articles/cc27393b1b4587b0e1835b9bcebc2466a901dfc5