吉田町川尻の日用品メーカー「レック静岡第2工場」で5日未明に発生し、警察官ら4人が死亡した火災で、
出火後に起きた爆発は室内が高温になり急速に燃え広がる「フラッシュオーバー」と呼ばれる現象の可能性が高いことが10日、関係者への取材で分かった。
関係者によると、今回の火災では1階南側工場内の収容物などが熱せられ、空間にたまった可燃性ガスにより一気に燃え広がる流れなどが想定されるという。
現場検証では、1階を南北に隔てる防火シャッター4枚のうち、損壊しているは一部だったと判明。
損壊部付近の火災が爆発的に拡大し北側にも燃え移ったとみられる。南側には燃え残った場所もあった。
一方、新鮮な空気の流入によって爆発が起きる「バックドラフト」は、南側の出入り口が開けられていないことなどから発生しにくい状況だったという。
建物2階では4遺体が見つかり、1人の遺体は牧之原署の署員と5日判明した。
県警は10日、他の3遺体について、行方不明になっていた静岡市消防局吉田消防署の消防司令の男性(52)、消防司令の男性(45)、消防士長の男性(38)と特定した。
4人は爆発により大量の黒煙が発生したことで、2階に取り残されたとみられる。
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