今年のお盆はコロナで自粛ムード。そのような中、持ち帰りもできる回転寿司は、リーズナブルながらも華やかにおうち時間を演出してくれます。しかも、コロナ禍でいつもより良いネタが入荷しているという話もあるようです。
回転寿司は今どういう状況なのか、そしてオススメの寿司ネタとは。漁師の息子で元築地卸、東京海洋大学で非常勤講師も務めるおさかなコーディネータのながさき一生さんがレポートします。
■今年のお盆は
「回転寿司」がオススメなワケ
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食需要が落ち込み、特に4月、5月の緊急事態宣言下において、それがひどかったことは皆さんもご承知のことでしょう。その間、水産品の流通が滞り、価格も下がった結果、回転寿司ではいつもよりも良いネタを仕入れやすい状況となりました。
一方で、回転寿司チェーン大手各社(スシロー、くら寿司、かっぱ寿司、元気寿司)の業績を見てみると、4月に前年比4割〜5割程減と大きく落ち込んでいます。その後、テイクアウト需要の拡大に加え、コロナ対策を行った上で店舗営業も再開し出す店が増えた結果、各社の業績は回復に向かっており、前年並みまであと少しという状況にあります。
そんな中、寿司需要の増加が見込めるお盆は書き入れ時であり、各社キャンペーンなどにはいつも以上に力を入れている状況がうかがえます。また、お盆前は水産品の値段も上がりがちですが、大規模に展開する回転寿司の場合、それ以前にまとめて仕入れているネタも多く、その影響を受けにくい側面があります。そのため、あらかじめ仕入れておいた良いネタが買い求めやすい値段で店頭に並びやすいのです。
このような状況のため、このお盆の回転寿司はとてもオススメといえます。しかし、上記のような影響が強いネタには傾向があります。ここからは、それらを具体的に紹介しましょう。なお、各社の商品情報は、2020年8月12日時点のものとなります。実際に足を運ぶ際には、最新情報を各自で確認いただければと思います。
■オススメの寿司ネタ1:マグロ
各社キャンペーンも過熱
オススメのネタの特徴として、まずいえるのが冷凍で入荷してくるという点です。冷凍品は保存が利くため、仕入れやすい時期にまとめて仕入れて、売れる時期にまとめて売るということができます。
そうしたネタの代表格がマグロです。マグロといえば、回転寿司ネタの中でも最もメジャーな品目ですが、大規模に展開する回転寿司で使われるマグロはそのほとんどが冷凍品です。しかもマグロは、鮮度が良いまま船上凍結されることが多く、解凍さえしっかりすればおいしいものが食べられます。
例えば、かっぱ寿司ではお盆期間中に「倍づけ本鮪中トロ」2貫180円+税、「倍づけ本鮪大トロ」2貫280円+税というキャンペーンを行っていますが、仕入れ担当の話では「コロナ禍において高級魚の価格が下がっていたため実現できた」とのことです。
また、元気寿司では、お盆期間中に「本鮪とスタミナ祭り」が開催されており、例えば「本鮪かまとろ」や「本鮪中とろ」を含む「まぐろ食べくらべ」計4貫が450円+税で提供されています。さらに、元気寿司の法師人社長は、「うちは、ネタのボリュームには他社以上に普段からこだわっており、あえて増量をうたうようなことはしません」と、量にも質にも自信アリのようです。
このようなマグロのキャンペーンは、多くの回転寿司で展開されていますが、選ぶ際のポイントは、定番商品にはない高級なマグロを選ぶこと。そして、特に高級なマグロとは、本マグロです。
本マグロについては、昨今の資源の減少が気になる方もいるかもしれません。ただ今の時期は、在庫品の消費という性格が強く、食品ロスを減らし資源を有効活用する意味合いも強いように思います。
続きはソースで
https://ascii.jp/elem/000/004/023/4023052/
回転寿司は今どういう状況なのか、そしてオススメの寿司ネタとは。漁師の息子で元築地卸、東京海洋大学で非常勤講師も務めるおさかなコーディネータのながさき一生さんがレポートします。
■今年のお盆は
「回転寿司」がオススメなワケ
新型コロナウイルス感染拡大の影響で外食需要が落ち込み、特に4月、5月の緊急事態宣言下において、それがひどかったことは皆さんもご承知のことでしょう。その間、水産品の流通が滞り、価格も下がった結果、回転寿司ではいつもよりも良いネタを仕入れやすい状況となりました。
一方で、回転寿司チェーン大手各社(スシロー、くら寿司、かっぱ寿司、元気寿司)の業績を見てみると、4月に前年比4割〜5割程減と大きく落ち込んでいます。その後、テイクアウト需要の拡大に加え、コロナ対策を行った上で店舗営業も再開し出す店が増えた結果、各社の業績は回復に向かっており、前年並みまであと少しという状況にあります。
そんな中、寿司需要の増加が見込めるお盆は書き入れ時であり、各社キャンペーンなどにはいつも以上に力を入れている状況がうかがえます。また、お盆前は水産品の値段も上がりがちですが、大規模に展開する回転寿司の場合、それ以前にまとめて仕入れているネタも多く、その影響を受けにくい側面があります。そのため、あらかじめ仕入れておいた良いネタが買い求めやすい値段で店頭に並びやすいのです。
このような状況のため、このお盆の回転寿司はとてもオススメといえます。しかし、上記のような影響が強いネタには傾向があります。ここからは、それらを具体的に紹介しましょう。なお、各社の商品情報は、2020年8月12日時点のものとなります。実際に足を運ぶ際には、最新情報を各自で確認いただければと思います。
■オススメの寿司ネタ1:マグロ
各社キャンペーンも過熱
オススメのネタの特徴として、まずいえるのが冷凍で入荷してくるという点です。冷凍品は保存が利くため、仕入れやすい時期にまとめて仕入れて、売れる時期にまとめて売るということができます。
そうしたネタの代表格がマグロです。マグロといえば、回転寿司ネタの中でも最もメジャーな品目ですが、大規模に展開する回転寿司で使われるマグロはそのほとんどが冷凍品です。しかもマグロは、鮮度が良いまま船上凍結されることが多く、解凍さえしっかりすればおいしいものが食べられます。
例えば、かっぱ寿司ではお盆期間中に「倍づけ本鮪中トロ」2貫180円+税、「倍づけ本鮪大トロ」2貫280円+税というキャンペーンを行っていますが、仕入れ担当の話では「コロナ禍において高級魚の価格が下がっていたため実現できた」とのことです。
また、元気寿司では、お盆期間中に「本鮪とスタミナ祭り」が開催されており、例えば「本鮪かまとろ」や「本鮪中とろ」を含む「まぐろ食べくらべ」計4貫が450円+税で提供されています。さらに、元気寿司の法師人社長は、「うちは、ネタのボリュームには他社以上に普段からこだわっており、あえて増量をうたうようなことはしません」と、量にも質にも自信アリのようです。
このようなマグロのキャンペーンは、多くの回転寿司で展開されていますが、選ぶ際のポイントは、定番商品にはない高級なマグロを選ぶこと。そして、特に高級なマグロとは、本マグロです。
本マグロについては、昨今の資源の減少が気になる方もいるかもしれません。ただ今の時期は、在庫品の消費という性格が強く、食品ロスを減らし資源を有効活用する意味合いも強いように思います。
続きはソースで
https://ascii.jp/elem/000/004/023/4023052/