新型コロナウイルスで緊急事態宣言中の5月上旬、堺市議と市幹部らが賭けマージャンをしたとの作り話をしたとして、堺市は、建設局課長級の男性幹部職員(51)を懲戒処分にする方針を固めた。
職員の発言がきっかけで市議会では真相究明のため審議が行われる事態に発展。市政の混乱を招いたと判断した。
市などによると、男性職員は5月19日、市議ら2人と居酒屋で食事した際、「今月3日、市議4人と市幹部3人と一緒に賭けマージャンをした」と、実名を挙げて説明。後日、疑問に感じた市議からLINE(ライン)で事実確認を求められた際も認めたという。
その後、男性職員は「作り話だった」と周囲に釈明したが、別の市議が6月の市議会の質疑で、市議4人の実名を出して「真相究明をすべきだ」と求めた。
市議会は7月13日、市議4人と、男性職員を含む市幹部4人に対する集中審議を実施。男性職員は「作り話だった」と謝罪し、他の7人も疑惑を否定。市議会は「(賭けマージャンは)確認できなかった」と結論づけた。
市も男性職員らに事情聴取し、賭けマージャンは作り話だったと判断。「酒席とはいえ軽はずみな発言で、もっと早く打ち消す機会があったのに、しなかった」(幹部)として、地方公務員法違反(信用失墜行為)に当たるとした。
男性職員は読売新聞の取材に「公になるとは思わず、場を盛り上げようと話を作ってしまった。名前が出た職員や市議には申し訳ない」と話している。
2020年8月27日 7時33分 読売新聞オンライン
https://news.livedoor.com/article/detail/18797675/